おすすめの本

うちの会社にはOASISという社内ライブラリがあります。で、そこを管理してくれているOASISプロジェクトというプロジェクトがあるのですが、そこのメンバーの方から

社内向けにインタビューさせてください

と言われたので、オススメの本などを答えました。

和室でプロジェクトメンバーの方といろいろ話しながら、自分がこれまでにAmazonで買った本の履歴などを見ていると「あーこんな本も買ったなー」とか思い出してすごく面白かったです。

で、今回はそこで紹介した本をここでも紹介したいと思います。


國弘流英語の話しかた

高校生のときに英語がすごく苦手で、本当にやばいなーと思っていたときに出会ったのがこの本でした。この本は英語のテクニカルな話ではなくて、1つのシンプルな方法をとにかく1冊かけて提唱するというすごい本です。それは「音読」するということです。

中学校の教科書、高校の教科書をきちんとまずは文法や単語などを調べて訳して、ゆっくり読めばわかる英文を作り、それをひたすら音読しましょうというものです。これで高校1年生の時に1年間(毎日お風呂で)教科書を音読していました。音読の回数は1つの文章に30回。それで一気に英語の成績が上がって、英語が楽しくなりました。高校2年からは教科書に加えて大学受験の問題の英文を音読したり、毎日メルマガで英字新聞を取って、それを音読したりしていました。

英語について書くと、あくまでぼくの意見ですが、最低限の文法と単語は絶対に必要だと思います。だから「英語は文法なんていらないぜ」っていう主張はぼくは違うと思います。それはある程度ネイティブに近い環境にいたり、留学すれば話は別ですが、留学など1回もしたことない義務教育オンリーの自分の立場から言えば、やっぱり文法と単語は必要だと思うんです。関係代名詞と関係副詞の違いとか、現在分詞と過去分詞をうまく使えないとか、もちろんレストランの注文や少しの会話なら当然できるだろうけど、メール書いたり、複数で話したり雑談したりするのはきびしいと思うんですよ。なので、別にネイティブでもTOEIC満点でもないですけど、個人的には文法と単語は筋トレと同じように基礎を作るものとして大切にしています。

で、加えてやっぱり口に出して英語を話すってことは大切で、喋りたいなら自分が喋らないと上達しないと思うし、書きたいなら自分が書かないと上達しないと思います。その中でもしゃべるっていうのは一番厳しいので、そのトレーニングとして音読っていうのはすごく効果的だと思っています。何が上達するのか説明しろって言われてもよくわからないのですが、あえていえば、「リズムを感じる」ってことなんだと思います。たくさん読んでいると変な英語ってなんかリズムが変と言うか、なんか「言いずらいなー」とか、「わかりずらいなー」とか思いますが、正解はすごくスムーズに言えます。

それは自分ではこう解釈していて、正解の文をたくさん読んでるってことは、それだけフレーズが蓄積されているわけで、語順が違ったり、品詞が違うものを読むと違和感が自然と生まれてくるんだと思っています。だってどんなに音読したことない人でも「I is Tom」ってやっぱり変だし、なぜ変なのかって、それは一人称のBe動詞なのにisだからって言えますけど、その理由を脳が理解する前に脊髄が「変!」って思ってくれます。

是非この本を読んでみてください。全然英語できませんし、今でもトレーニング中ですが、そのビギナーの経験談として聞いてもらえるのであれば、この本はとてもオススメです。声に出して読むって場所も見つけないとだし、まあいろいろ大変なんですけど、毎日継続すれば目に見えて上達が見えるので楽しくできます。1回読んだらスタンプ押したりすると、地味にスタンプが貯まるのが楽しかったりします(笑)


レイコ@チョート校 ―アメリカ東部名門プレップスクールの16歳 (集英社新書)

この本は、あんまり有名じゃないと思いますが、ぼくは3回くらい読みました。まずこれめちゃくちゃびっくりするのが16歳の女の子が書いたということです。16歳の女の子が、自分がいま通っている高校で起こったことを書き綴って、1年生の冬休みに帰国したときに、自分の書いた文章を持ち込み企画で出版社に売り込みに行って、集英社がそれを本にして出たのか、この本です。

レイコというのは著者の名前で岡崎玲子さん、チョート校というのはアメリカにある超一流高校のチョート・ローズマリー・ホール校のことです。言ってみれば「トム@灘高校」とか「ジョン@開成高校」とかと同じです。

そう思って読んでみると、もうカルチャーショック以外のなにものでもありません。

まずは著者の略歴から。

岡崎玲子
1985年、兵庫県に生まれる。3歳半から8歳までカリフォルニア州アナハイムに在住。その後、中国の広州で生活する。浜松市の小学校で6年生の時、当時史上最年少で英検1級を取得。公立中学校1年生時には、TOEFL670点、TOEIC975点を記録する。また、国連英検特A級も後に獲得
2000年には、アメリカ・コネチカット州ウォーリングフォード市にある寄宿制私立高等学校、チョート・ローズマリー・ホール校に奨学金付きで合格。この高校はジョン・F・ケネディ元大統領など各界の著名人を輩出した。そして現地での留学生活を寮生として始める。2000年の冬、帰国中に留学先における体験を綴った作品の出版を企画。多くの出版社に企画書を送りそれが集英社新書として発刊。これが処女作「レイコ@チョート校」である。彼女の通っていたチョート校では、学力だけではなく人間性の育成を重視したトータル教育によって人材を育んでいる。
2003年6月に同校を卒業後、早稲田大学法学部に入学。同校卒業後に米国の弁護士資格取得を目指しカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の法科大学院(1年制)へ進学したが、[1] 現在は日本に帰国し、イラン関連のビジネスに携わっている。[2] (wikipedia)

で、本に出てくる高校の生の姿がすさまじくて、ぼくは別に日本を下に見るつもりは全くないんですけど、そう思ってみても、いやーこんなところあるんだなーと半分諦めてしまうくらいです。「トム@灘高校」とか「ジョン@開成高校」という本があったらどんな内容なのでしょうか。当然灘高校の橋本武先生のように素晴らしい授業をされる方はいらっしゃるし、日本も負けてないのかもしれませんが、それにしてもやはりカルチャーショックは大きい。

けれどもぼくらが認めなければならないのは、ここに書かれているのは、いま実際にある高校で日常的に行われている風景であり、ここの卒業生は今でも当然いるということです。で、このような人たちと自分は違うんだということもできます。けれどもやはりどこかでぼくは彼女らをすごく羨ましく、そして尊敬してみてしまいます。違うのではなく、どうやったら近づけるかと考えたくなります。

チョート校の極めて充実した教育の模様が生徒の眼で生き生きと描かれており、非常に興味深く読みました。授業は日本の大方の学校とは大違い。大量の宿題を課され、授業は予習を前提にした「わからないところを解決する場」。この基本スタンスからして違います。

カリキュラムは英語(文学)、歴史、理科(物理、化学、生物)、数学(代数、幾何、カオス理論や線形代数まで)、などのほか心理学、宗教、哲学、芸術、そして仏・独・伊・西など56コースもの語学の授業があり、それぞれ単位を選択して履修する。2000年の大統領選に際してはパネルディスカッションなどの特別授業も多々開かれたとのこと。生徒一人ひとりが「候補者」として「政策」を立案してスピーチし、投票する、といった授業まである。そんな授業を日本の中学?高校生にあたる年齢の生徒たちがこなしていく。

レイコ@チョート校 | tacanoblog

たくさんのことを学びました。考えさせられました。

「正解がない世界に対して、どうアプローチすればいいのか」

これがぼくに投げかけられた最も大きな問でした。

本当は正解がない世界を生きているはずの僕らは、どこかで正解を作ってしまって、それは周りや歴史や、常識が作るのかもしれません。けれども「正解がない」ということを認めたときにぼくらはもっともっと大きな何かに出会えるし、そしてもしかしたらもっともっときつい決断をしなければいけなくなるのかもしれません。

世界は広い。すごい人はいっぱいいる。今の自分の周りの中だけで考えていても何も生まれなくて、常識を捨てて、鎖を全部捨てて、運命を受け入れるのではなく、自ら選び創りださなければならないと大学生のときに深く考えさせられました。オススメです。

その他にもたくさん紹介したのですが、この先は本だけ紹介します。