模倣の上に立つ自分

大学の時に3年間予備校でバイトをしていたのだが、3年間の総括として、全スタッフを対象にした研修(講演?)をした。

そのときの資料がたまたま見つかって見返したらとても懐かしくなった。

最後のスライドはスティブジョブスの「Stay hungry. Stay foolish」の講演の一説だった。

自分の人生の選択を自分ですることの、自分でできることのすばらしさ。

それはいつでもかわらないのだなと思った。

それはそうと、そのときのスライドで藤田さんのブログを紹介していた。3年も前のことで自分でもすっかり忘れていたが、たしかに紹介した気がする。

素直な人は成長が早い

新しい分野で仕事を始める人は、
素直な人が成長が早い。

当社も採用基準として”素直さ”を重要な素養と捉えています。

素直な人が成長が早い理由は”模倣力”にある
と思います。

模倣することは新人の時にはすごく大切で、とにかく真似することが何といっても大切だ。

しかし最近は、模倣力から一歩抜け出すことができるかどうかが、その人が次のステージへ上っていけるのかどうかの1つのバロメーターだなと思っている。

これは特にリーダーや責任者になってから、誰を上に上げれば良いのか、誰なら推薦できるのか、できない理由はなんなのかを日々考える時間の中から考え付いた結論だ。

今日はその「模倣の上に立つ自分」ということについて書いてみたい。

今の会社には尊敬する人がたくさんいる。この人のこういうところを取り入れたり、この人のこういう知識を学びたい、毎日が刺激的であり、毎日が勉強だ。

特に新人はOJT(現場の教育係)の影響を多大に受ける。全力で追いついていくように努力し、一番近くの先輩をまずは目指す。それはすばらしいことで、藤田さんが書いているように模倣することからすべては始まるのだ。先輩や上司がやっていることに対して強制的にでも興味を持って追いかけていくこと、ついていくことが大切だ。

しかし、ある程度時が経つと、模倣できないこと、模倣していはいけないことがあることに気づかなければいけない。

たとえばマネージメント手法として盛り上げることに強みを持っている先輩がOJTについたとする。そこ時学ぶべきはそのマネージメントに対する考え方や基礎的な盛り上げ方であって、その人自身になろうとしてはいけない。その人を目指すかどうかは自分がそのことに対して強みを持っているときであり、強みがなければ真似すべきではない。自分の強みから自分なりの代替案を考えるべきだ。新人はこのジャッジができなかったり、確信をもてなかったりするからこそまずはすべてを模倣すべきであり、上司や先輩はメンバーの強みに関する高い理解が必要なのだ。

そうやって模倣から自己が確立されていくのだと思う。

その模倣の上に立つ自己こそが、次のステージに上がるためのチケットだ。

A1からA5の次にB1というステージが待っている場合、A1からA5に上がれるのかどうかを決めるのは圧倒的な模倣力だ。もっというと基礎的なスキルだといってもいい。

ただし、A5からB1にあがれるのかどうかは、その中でも自分をどれだけ持っているのかなのである。

いま自分が出席しているMTGでは自分の意見を言わないと自分の存在価値すらない。上からは圧倒的なアウトプットを求められ、そしてオリジナルな考えを求められる。相手が社長だろうが役員だろうが思ったことをアウトプットしないと前には進めない。つまりは先輩をただ模倣しただけでは意味がないのだ。

だからこそ、上に上がる人は模倣力の中で自分を持たなければいけない。自分を持つためには自分を知らなければいけない。自分の強み、弱みを知ることがから始まる。

まずは模倣だ。先輩や上司がやっていることに対して強制的にでも興味を持って追いかけていくこと、ついていくことが大切だ。

次に自分。自分しかできないこと、自分が強みを発揮できることに置き換えていく。そうすると自分の市場価値はぐんぐん上がっていく。そして誰にもまねできない自分ができるのである。