パスファインダー <道なき道を切り拓く先駆者たれ!!>

レビュープラスから献本。


大前研一通信特別保存版PartIII パスファインダー < 道なき道を切り拓く先駆者たれ!!>

本書は大前研一がいままでに語り書き記したことをpich upしてカテゴリごとに記したものだ。

さまざまな熱い言葉が示されている。

この本を読んで僕が大きく感じたことは、本当に個人の価値を極限まで上げなければいけないなということだ。

21世紀とはどのような世界なのだろうか。

一言で言えば「個」に対する責任がより増す世界になるのだと思う。

20世紀までの隆盛は、個人はどれだけすばらしい組織に属しているのか、その組織の中でどれだけ協調性を持ち、生産性高くout putできるのか、
それを追い求めた時代だったのだろう。皆が平等な条件の中、たくさんの成果を上げられた者が、その組織の上に立ち、そしてその組織を率いていく。

では21世紀はどのような世界になるのか?

個人が持っているバックグラウンドは大きく違い、そして一人一人の後ろには膨大な情報があり、そして誰もがそれに接することができる。
世界は限りなく小さくなり、物理的な成約すら人間はzeroにしようとしている。

その中で組織と個人の関係はaffiliation(ゆるく細いつながり)になっていき、必要なときに必要な人が集まり、そしてそれぞれやるべきことを
自ら探してゴールに向かって進んでいく。そしてゴールを迎えたら、それぞれバラバラになり、また違うcommunityが出来ていく。

そんな世界なのだろう。

世界最高峰の理科系大学であるMIT(マサチューセッツ工科大学)のメディアラボ終身教授であり、副所長でもある石井さんの話でこんな話がある。

MITで何かをしようとすると、あるオープンなプラットフォームの中で手を上げる。するとMITにはスーパーハッカー(ここでいうハッカーとは悪い意味のハッカーではなく、日本語でいうと職人みたいな意味)がめちゃくちゃいるので、ある人はプログラムハッカーとして、ある人はレーザーハッカーとして、ある人はエネルギーハッカーとして、わっと集まって1ヶ月くらいでプロトタイプを作ってしまう。そしてそこに興味があるものは残り、興味がなくなればそこを去り、去るとまた新しい人が勝手に補完されてどんどんプロジェクトが進んでいく。

これが世界を変えるようなイノベーションを次々を生み出し、ノーベル賞を58名も出している大学の日常だ。
ちなみに東大の理系分野でのノーベル賞受賞はいままでにたった3名だ。

ぼくらは何かの分野でハッカーにならなければいけない。自分は何が出来るのかを考える、長所をとにかく伸ばす。
好きなことをどんどんやる。だから自分にキャップをしてはいけないし、うまくやろうとしてもいけない。

ここの記事はすばらしく、ぜひ読んで欲しいと思う。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000789

大前研一は、一貫して「答えのある問題などもはや問題ではない」といい、「ブレイクスルーを考えろ」と唱え、そして何より「自ら何かを生み出すinnovatorこそが次の歴史を作っている」と説いている。

だからこそすべての前提を捨てて、失敗を恐れずに前に進んでいくこと。可能性を信じること。21世紀を担う若者に向けてこのようなメッセージを発信し続けているのだろう。

そんな熱い言葉がつづられた1冊になっている。

こんなことを何年も、何十年も前から言い続けている大前さんは本当にすごい人だ。


大前研一通信特別保存版PartIII パスファインダー < 道なき道を切り拓く先駆者たれ!!>