スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

kindleで読んでいる「The Presentation Secrets of Steve Jobs」が和訳されたようだ。


スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

プロローグ
第一幕
  1. 構想はアナログでまとめる
  2. 一番大事な問いに答える
  3. 救世主的な目的意識を持つ
  4. ツイッターのようなヘッドラインを作る
  5. ロードマップを描く
  6. 敵役を導入する
  7. 正義の味方を登場させる
幕間その1 10分ルール
第2幕 体験を提供する
  1. 禅の心で伝える
  2. 数字をドレスアップする
  3. 「びっくりするほどキレがいい」言葉を使う
  4. ステージを共有する
  5. 小道具を上手に使う
幕間その2 第一人者から学んだシラー
第3幕 仕上げと練習を行う
  1. 「うっそー!」な瞬間を演出する
  2. 存在感の出し方を身につける
  3. 簡単そうに見せる
  4. 目的に合った服装をする台本を捨てる
  5. 楽しむ

英語が少しでもできる人は原著をお勧めしたい。なぜならこの本にはジョブズの実際のプレゼンの内容が直接話法でたくさん書かれている。その英語のリズムが体感できるからだ。

”This is the MacBook Air, so thin it even fits inside one of those envelopes you see floating around the office.You can get a feel for how thin it is. It has a full-size keyboard and full-size display. Isn’t is amazing? It’s the world’s thinnest notebook.”

”Now I’d like to tell you a few things about iTunes that are petty exciting…We are selling over five million songs a day now.Isn’t that unbelievable? That’s fifty-eight songs every second of every minute of every hour of every day.”

さて、この本はプレゼンの本ではない。これはプロダクトの本である。

この本の中には、Jobsがどのような思いでプロダクトを、そしてそのアウトプットの1つとしてのプレゼンテーションを作っているのかが書かれている。

If you pay close attention to Jobs, you will see that he doesn’t “sell” products: he sells the dream of a better future.

During the planning phase of your presentation, always remember that it’s not about you. It’s about them. The listeners in your audience are asking themselves one question – “Why should I care?” Answering that one question right out of the gate will grab people’s attention and keep them engaged.

It becomes clear that Jobs was more motivated by creating great products than by calculating how much money he would make at building those products.

dankogaiも次のように書いている。

とはいえ、やはりこれだけは蛇足しておきたい。本書には「シーン0」が本当はあるのだと。

0. プレゼンするに足りるプロダクトを用意する

いくらJobsが「現実歪曲空間」を展開しようとも、そこに Mac も iPod も iPhone も iPad もなければどうしようもない。どんなに素晴らしいプレゼンテーションも、中身がなければ単なる詐欺師の口上。このことは本書の One more thing である Stay hungry, stay foolish スピーチに関してすら成り立つ。Jobs が挙げた「三つの物語」が他人の作り話だとしたら、このスピーチが成り立つだろうか?

プレゼンというのは結局かけ算なのだ。0に何をかけても0。

しかし Great な製品を、 Insanely Great にすることは出来る。

Jobsのプレゼンテーションは、製品の一部なのだ。

プレゼンで製品を紹介するのではなく、プレゼンを製品の一部にしよう。

それこそが、本書、というより Jobs から学べる一番の教訓なのではないだろうか。

めちゃめちゃおすすめです!

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則