おすすめの本

うちの会社にはOASISという社内ライブラリがあります。で、そこを管理してくれているOASISプロジェクトというプロジェクトがあるのですが、そこのメンバーの方から

社内向けにインタビューさせてください

と言われたので、オススメの本などを答えました。

和室でプロジェクトメンバーの方といろいろ話しながら、自分がこれまでにAmazonで買った本の履歴などを見ていると「あーこんな本も買ったなー」とか思い出してすごく面白かったです。

で、今回はそこで紹介した本をここでも紹介したいと思います。


國弘流英語の話しかた

高校生のときに英語がすごく苦手で、本当にやばいなーと思っていたときに出会ったのがこの本でした。この本は英語のテクニカルな話ではなくて、1つのシンプルな方法をとにかく1冊かけて提唱するというすごい本です。それは「音読」するということです。

中学校の教科書、高校の教科書をきちんとまずは文法や単語などを調べて訳して、ゆっくり読めばわかる英文を作り、それをひたすら音読しましょうというものです。これで高校1年生の時に1年間(毎日お風呂で)教科書を音読していました。音読の回数は1つの文章に30回。それで一気に英語の成績が上がって、英語が楽しくなりました。高校2年からは教科書に加えて大学受験の問題の英文を音読したり、毎日メルマガで英字新聞を取って、それを音読したりしていました。

英語について書くと、あくまでぼくの意見ですが、最低限の文法と単語は絶対に必要だと思います。だから「英語は文法なんていらないぜ」っていう主張はぼくは違うと思います。それはある程度ネイティブに近い環境にいたり、留学すれば話は別ですが、留学など1回もしたことない義務教育オンリーの自分の立場から言えば、やっぱり文法と単語は必要だと思うんです。関係代名詞と関係副詞の違いとか、現在分詞と過去分詞をうまく使えないとか、もちろんレストランの注文や少しの会話なら当然できるだろうけど、メール書いたり、複数で話したり雑談したりするのはきびしいと思うんですよ。なので、別にネイティブでもTOEIC満点でもないですけど、個人的には文法と単語は筋トレと同じように基礎を作るものとして大切にしています。

で、加えてやっぱり口に出して英語を話すってことは大切で、喋りたいなら自分が喋らないと上達しないと思うし、書きたいなら自分が書かないと上達しないと思います。その中でもしゃべるっていうのは一番厳しいので、そのトレーニングとして音読っていうのはすごく効果的だと思っています。何が上達するのか説明しろって言われてもよくわからないのですが、あえていえば、「リズムを感じる」ってことなんだと思います。たくさん読んでいると変な英語ってなんかリズムが変と言うか、なんか「言いずらいなー」とか、「わかりずらいなー」とか思いますが、正解はすごくスムーズに言えます。

それは自分ではこう解釈していて、正解の文をたくさん読んでるってことは、それだけフレーズが蓄積されているわけで、語順が違ったり、品詞が違うものを読むと違和感が自然と生まれてくるんだと思っています。だってどんなに音読したことない人でも「I is Tom」ってやっぱり変だし、なぜ変なのかって、それは一人称のBe動詞なのにisだからって言えますけど、その理由を脳が理解する前に脊髄が「変!」って思ってくれます。

是非この本を読んでみてください。全然英語できませんし、今でもトレーニング中ですが、そのビギナーの経験談として聞いてもらえるのであれば、この本はとてもオススメです。声に出して読むって場所も見つけないとだし、まあいろいろ大変なんですけど、毎日継続すれば目に見えて上達が見えるので楽しくできます。1回読んだらスタンプ押したりすると、地味にスタンプが貯まるのが楽しかったりします(笑)


レイコ@チョート校 ―アメリカ東部名門プレップスクールの16歳 (集英社新書)

この本は、あんまり有名じゃないと思いますが、ぼくは3回くらい読みました。まずこれめちゃくちゃびっくりするのが16歳の女の子が書いたということです。16歳の女の子が、自分がいま通っている高校で起こったことを書き綴って、1年生の冬休みに帰国したときに、自分の書いた文章を持ち込み企画で出版社に売り込みに行って、集英社がそれを本にして出たのか、この本です。

レイコというのは著者の名前で岡崎玲子さん、チョート校というのはアメリカにある超一流高校のチョート・ローズマリー・ホール校のことです。言ってみれば「トム@灘高校」とか「ジョン@開成高校」とかと同じです。

そう思って読んでみると、もうカルチャーショック以外のなにものでもありません。

まずは著者の略歴から。

岡崎玲子
1985年、兵庫県に生まれる。3歳半から8歳までカリフォルニア州アナハイムに在住。その後、中国の広州で生活する。浜松市の小学校で6年生の時、当時史上最年少で英検1級を取得。公立中学校1年生時には、TOEFL670点、TOEIC975点を記録する。また、国連英検特A級も後に獲得
2000年には、アメリカ・コネチカット州ウォーリングフォード市にある寄宿制私立高等学校、チョート・ローズマリー・ホール校に奨学金付きで合格。この高校はジョン・F・ケネディ元大統領など各界の著名人を輩出した。そして現地での留学生活を寮生として始める。2000年の冬、帰国中に留学先における体験を綴った作品の出版を企画。多くの出版社に企画書を送りそれが集英社新書として発刊。これが処女作「レイコ@チョート校」である。彼女の通っていたチョート校では、学力だけではなく人間性の育成を重視したトータル教育によって人材を育んでいる。
2003年6月に同校を卒業後、早稲田大学法学部に入学。同校卒業後に米国の弁護士資格取得を目指しカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の法科大学院(1年制)へ進学したが、[1] 現在は日本に帰国し、イラン関連のビジネスに携わっている。[2] (wikipedia)

で、本に出てくる高校の生の姿がすさまじくて、ぼくは別に日本を下に見るつもりは全くないんですけど、そう思ってみても、いやーこんなところあるんだなーと半分諦めてしまうくらいです。「トム@灘高校」とか「ジョン@開成高校」という本があったらどんな内容なのでしょうか。当然灘高校の橋本武先生のように素晴らしい授業をされる方はいらっしゃるし、日本も負けてないのかもしれませんが、それにしてもやはりカルチャーショックは大きい。

けれどもぼくらが認めなければならないのは、ここに書かれているのは、いま実際にある高校で日常的に行われている風景であり、ここの卒業生は今でも当然いるということです。で、このような人たちと自分は違うんだということもできます。けれどもやはりどこかでぼくは彼女らをすごく羨ましく、そして尊敬してみてしまいます。違うのではなく、どうやったら近づけるかと考えたくなります。

チョート校の極めて充実した教育の模様が生徒の眼で生き生きと描かれており、非常に興味深く読みました。授業は日本の大方の学校とは大違い。大量の宿題を課され、授業は予習を前提にした「わからないところを解決する場」。この基本スタンスからして違います。

カリキュラムは英語(文学)、歴史、理科(物理、化学、生物)、数学(代数、幾何、カオス理論や線形代数まで)、などのほか心理学、宗教、哲学、芸術、そして仏・独・伊・西など56コースもの語学の授業があり、それぞれ単位を選択して履修する。2000年の大統領選に際してはパネルディスカッションなどの特別授業も多々開かれたとのこと。生徒一人ひとりが「候補者」として「政策」を立案してスピーチし、投票する、といった授業まである。そんな授業を日本の中学?高校生にあたる年齢の生徒たちがこなしていく。

レイコ@チョート校 | tacanoblog

たくさんのことを学びました。考えさせられました。

「正解がない世界に対して、どうアプローチすればいいのか」

これがぼくに投げかけられた最も大きな問でした。

本当は正解がない世界を生きているはずの僕らは、どこかで正解を作ってしまって、それは周りや歴史や、常識が作るのかもしれません。けれども「正解がない」ということを認めたときにぼくらはもっともっと大きな何かに出会えるし、そしてもしかしたらもっともっときつい決断をしなければいけなくなるのかもしれません。

世界は広い。すごい人はいっぱいいる。今の自分の周りの中だけで考えていても何も生まれなくて、常識を捨てて、鎖を全部捨てて、運命を受け入れるのではなく、自ら選び創りださなければならないと大学生のときに深く考えさせられました。オススメです。

その他にもたくさん紹介したのですが、この先は本だけ紹介します。

「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.4


小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

それでは最後のまとめを書きたい。

これまでのまとめはこちら。
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.1
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.2
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.3

ダメージ・コントロール
過ちへの対応は自分で引き受ける
対応の速度はすべてを変える
謝り方を知る
全員を最前線へ
文句は放っておく

悪いニュースは必ず顧客に知らせる。たとえまだ誰も気づいてなかったとしてもだ。臭いものにフタは出来ない。隠れようとも考えないことだ。いまどき自分で自分の間違いを認めなければ、他の人がオンラインでうるさく宣伝してしまう。秘密なんてないのだ。

間違いを自分のモノにする方法は次のようなものがある。

  • メッセージはトップから発信すること。最上位の人が力強く指揮をとる
  • メッセージをできるだけ広範囲に発信するため出来る限りのことをすること。臭いものにフタをしない。
  • 「ノーコメント」は選択に入らないし、入れるようなことがあってはならない
  • 人間として謝罪すること
  • 誠実に顧客のことを考え、行動で示すこと

顧客サービスでもっとも重要なことは、すぐに返事をすることだ。素早く反応することで、悪い状況を良い状況に転じることができる。「ちょっと調べて折り返しご連絡いたします」だけで事がうまく進む。

正しい謝り方なんてないが、間違った謝り方は山ほどある。謝るときにもっとも重要なことは、責任を認め、本当に謝罪をし、相手の立場になって考えることである。

顧客と社員の間に人が多いほど、顧客の声は歪んで失われていく。チーム全体が顧客とかかわりを持たなければならない。これがチームが顧客を理解する唯一の方法だ。

人は習慣の生き物だ。何か言われるだけで、ネガティブな反応を示す。習慣が乱されると文句をいい、元の状態に戻せという。覚えておくべきことは、ポジティブな意見より、ネガティブな意見のほうがうるさく情熱的であるということだ。議論の的になったからといって、バカみたいに後退しないことだ。

文化
文化は作るものではない
決定は一時的なもの
ロックスターは環境がつくる
従業員はガキではない
5時に帰宅させる
大げさに反応しない
あなたらしく話す

ミッション・ステートメント、宣言、ルール。わざとらしく、醜く、見かけだけだ。文化はつくるものではない。自然に発達するものだ。文化とは普段の振る舞いの副産物である。文化とは方針ではない。社内のサッカーゲームや、社員旅行や、クリスマスパーティーや、ピクニックではない。それはただの行事で文化とはほど遠い。文化とは行動であり、言葉ではない。無理に文化をつくろうとしないことだ。熟成するには時間がかかるのだから。

まだ起きていない問題を作ってはいけない。現実に問題になってから考えればいいことだ。多くの「もしも」は起こらない。今日の決定は永遠ではない。状況が変われば、あなたが変わればいい。決定とは一時的にそうしようということにすぎない。小さなチームの利点は方針をすぐに変えられることだ。大きな会社とは違い、素早く動けるのだ。だからこそ、「今日」に視点を合わせ、明日のことは明日考えればいい。そうしなければ、時間やエネルギーを起こりもしない問題に費やすことになる。

人はダメな仕事も、普通の仕事も、素晴らしい仕事もする。それは考えている以上に環境によるところが大きい。環境にこそ目をつけるべきだ。これはカジュアルフライデーやペット同伴みたいなことではない。そんなにそれがいいなら、毎日カジュアルな服装で来ればいいし、毎日ペットを同伴させてくればいい。いい環境とは信頼と自律と責任から生まれるものだ。プライバシーの守られる、最大限にパフォーマンスが発揮できる仕事場、そして必要なツールを与えた結果である。良い環境は働いている人を尊重している証拠だ。

人を子供扱いすれば、子供のような仕事しかしない。これが多くの会社、多くの管理職の人の扱い方だ。何をするにしても上司の許しがいる。たった数ドル使うためにいちいち許可が必要だ。仕事中にFacebookやTouTubeをみたりするのを禁止してどうなるというのだろう。そんなことしたところで部下は必ず他の気晴らしを見つけるものだ。従業員を管理するためにあなたが費やす時間と費用を考えたことがあるだろうか。監視ソフトのコストは?他の社員を監視するというまったく生産的ではなくムダな社員の給与は?誰も読まないルールブック作りに何時間かけているのだろう。

多くの会社では、仕事以外にやることがなく、上司を崇拝し、1日14時間働いてくれて、机の上で寝てくれる20代の社員を理想としている。これは事実だ。そしてそこに疑問を持つことを許さず、「これが大企業と戦う唯一の方法だ」「若い企業はこうあるべきだ」と神話を話す。まさに宗教だ。まったく間違っている。大企業と戦うためには、数倍の時間が必要なのではなく、数倍の「効率的な」時間が必要なのだ。家でやらなければならないことがある人ほど、人は会社で効率的に仕事をする。子供を迎えにいかなくてはならない、聖歌隊の練習がある、だから人は賢く時間を使う。「何かを終わらせたいなら、最も忙しい人に頼む」という言い回しがある。彼らは仕事以外に生きがいがあり、いくつものことに関心を持っている。仕事が人生のすべてなんてあってはならない。

まずいことが起こると、新しい規則を作りたくなるかもしれない。「誰かが短パンを履いてきた?服装規定が必要じゃないか!」そうではない。短パンを履いてきたやつに注意すればいいだけだ。規則とはそんなにおこらない状況にたいして、会社が大げさに反応した傷跡だ。大げさな反応はやめよう。規則を作らないことだ。規則とは、何度も繰り返し起こり得ることに対して最後に考える手段である。

ビジネスに関わる人はよく偉そうに話す。格式張った発表、難解な法律用語、まるでロボットが書いたようだ。ばかげている。小さな会社は自分たちをプロフェッショナルに見せて、大企業の仲間入りをしたいと思っているらしい。なぜ嘘から始める必要がある?自分自身であることを忘れてはいけない。

「なるだけ早く」などということは分かりきっている。本当に緊急時以外は急がせる言葉は控えることだ。今何かしないと最悪の事態につながるときだけ。それ以外の時はリラックスしていればいい。

最後に
本書で・・・

この本からは本当にたくさんのことを学んだ。迷ったときは読みなおしてみようと思う。

またこの本の前編とも言える「Getting Real」という文章はウェブですべて公開されているので、こちらも読むことをおすすめする。

最後に「小さなチーム、大きな仕事」に書かれている1つ1つの文章をTwitterでリマインドしてくれるアカウントも作ったので、ぜひフォローしてほしい(@gettingrealbot


小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣

池袋の本屋をぶらぶらして、カフェに行って、また本屋に行って、またカフェに来てブログを書いている。ちなみに書き終わったら、また本屋に戻る。

いろいろ立ち読みした中で気になった本があった。


ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣

昨年は海外YEARで、

上海1回
ベトナム1回
サンフランシスコ2回
ニューヨーク1回

の計5回の海外渡航となった。この5回という回数は、これまでで最も多い回数だ。おかげでマイレージが溜まって、いまのところフランスくらいまでなら往復できる。今年か来年あたりにこれを使って旅行に行こうと思っている。

さて、当然ぼくはファーストクラスどころか、ビジネスクラスにも乗ったことはない。未知の世界であるファーストクラスの空間は、はたしてどんな人たちの空間なのだろうか?

価格差はどのくらい?

いま国際線のチケットはどんどん値下がりをしており、昔はアメリカまで日系の航空会社を使うこと自体が贅沢なときもあったようだが、いまはきちんと調べればアメリカ系の航空券のそんなに価格差はなくなってきた。ニューヨークのJFKまでJAL便で行った場合、通常のエコノミーで格安航空券だと往復で大体8万から12万くらいで行くことができる。シーズンだと約15万くらいだ。ちなみにアメリカン航空などだと、マイナス2万円くらい、つまり片道1万円くらいの差だと思う。

ビジネスクラスだと、JAL便で約40万から80万くらいだ。ただ、ビジネスクラスの格安航空券も今はたくさん売っており、運がよければ20万くらいのときもある。

さて、ファーストクラスは当然格安航空券など存在しない。つまり定価なのだ。ではいくらだろうか?100万円?120万円?80万円?

正解は¥1,987,500。往復約200万円だ。そう、行って帰ってくるだけで200万円。

飛行機に乗ったときに「まずはファーストクラスのお客様からご搭乗いただきます」というアナウンスがある。あのときにゲートを通る人たちは往復200万円のチケットを持っている人たちなのだ(当然アップグレードもあるので一概には言えないが。。。)

けれども彼らが200万円のプレミアムチケットが使えるのは、当然飛行機の中だけである。12時間のフライトを終えて成田に到着したら、彼らもぼくらと同じように入国審査を通らなければならないし、もちろん荷物だって運ばないといけない。

彼らはなぜ200万円のチケットを買ってまでファーストクラスに乗るのか?それはファーストクラスという場所が、ただの移動手段ではなく、一種の社交場になっているからなのだ。

これら以外にもファーストクラスの人たちの常識は、ぼくの想像を超えていた。

  • 緊急時にファーストクラスの人たちは先に避難できる?
  • ファーストクラスの人が必ず持っているもの。それは。。。
  • ファーストクラスの人たちは移動中に仕事をしない
  • ファーストクラスの人は機内で新聞を読まない
  • ファーストクラスの人は身軽る

さて、続きはこの本で。

200万円に含まれること

この200万円はただの移動のためのお金じゃないのだ。

  • ファーストクラス専用ラウンジが利用可能
  • ファーストクラス専用チェックインカウンターが利用可能
  • もちろん優先搭乗
  • 最高級の食事とワイン
  • フルフラットになる座席
  • 成田に帰国したときは、ヘリコプターとハイヤーで都心まで送迎

前に堀江さんがエグゼクティブがファーストクラフやプライベートジェットを使うのは贅沢するためじゃなく、彼らの1時間の自由な時間の価値が、プライベートジェットやファーストクラスを利用する価値よりも高いからだと言っていた。この本の中でも同じようなことが書かれている。ぼくがこの本から感じたことは、彼らエグゼクティブの価値感であり、それは必ずしもお金をかけないと得られないものではないということだ。

おすすめの1冊です。

「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.3

それではまとめのNo.3を書きたい。


小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.1
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.2
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.4

進化
基本的に「ノー」と言おう
顧客を(あなたよりも)成長させよう
情熱を優先順位と混同するな
自宅でも良いもの
顧客の声を書き留めてはいけない

「イエス」と答えるのは簡単だ。しかし、とたんにあなたが本当にしなければいけないことが見えなくなる。自分の最高のアイデアに対してさえも、「ノー」という習慣をつけよう。「顧客が常に正しい」なんて信じてはいけない。あなたのゴールは製品があなたにとって正しいものであり続けることだ。あなたが最もそれを信じなくてはいけない。だからこそ「僕はこれが気に入っているから、君もこれが気に入ると思うよ」ということができるのだ。

既存の顧客にこだわり続けていると、新たな顧客から自社を切り離してしまう。あなたの製品やサービスは既存の顧客にあまりにも最適化されており、新たな顧客には魅力的じゃなくなってしまう。このようにしてあなたの会社は傾きはじめるのだ。人も状況も変化するため、全員に対してすべてを提供することはできない。あなたの会社はニーズがころころ変わる特定の個人よりも、あるタイプの顧客に忠実である必要がある。

すばらしいアイデアを思いつくと高揚感がもたらされる。可能性と利益を思い描きはじめる。他に行っているすべてのことをやめ、最後に思いづいた「一番すばらしい」アイデアを追い求める。これは悪い一歩だ。たった今ひらめいたアイデアは、次の日には「あってもいい考え」に格下げとなっていることもある。そしてそれには他のすべてのことを延期するほどの価値はない。だからまず「すばらしいアイデア」は棚にあげておこう。多くの「すばらしいアイデア」を思いつくことはいいことだ。だからアイデアを書き留めて、何日か棚に置いておいて、落ち着いてからその優先順位を評価していくのだ。

賢い企業は「自宅で良いもの」を作る。「自宅で良いもの」とは、家に持ち帰ってもどんどん好きになっていくものだ。そして自分の友達にもそれを薦める。そのためにはさまざまな犠牲が必要かもしれないが、それでいい。いくつかのすばらしい点があるという商品は、たいてい遠目には華やかではないものだ。あなたは一夜限りの関係ではなく長期間の関係を目指しているのだから。

顧客の声を書き留める必要はない。エクセルやデータベースに溜め込む必要もない。ファイリングする必要もない。なぜなら本当聞かなければ行けない要求はあなたの記憶となり、忘れたくても忘れられなくなるものだ。

プロモーション
無名であることを受け入れる
顧客をつくる
競合相手に「教える」
料理人を見習う
舞台裏を公開する
造花が好きな人はいない
プレスリリースはスパム
『ウォールストリートジャーナル』は忘れよう
ドラッグの売人の方法は正しい
マーケティングは部署ではない
「一日にして成功」はない

今、あなたが誰なのか知る人はいない。それでいい。無名であるのは、すばらしいことだ。無名の状態は顕微鏡の監視下にいるような状況に比べると楽なものだ。今こそ恥をかくことを心配せずにリスクをとれるときなのだ。

どの会社も「顧客」を持っている。中には「熱狂的なファン」のいる幸運な会社もある。だが、もっとも幸運な会社は「観客」がいる会社だ。観客は興味を持ってくれ、観客は自分からあなたのところに戻ってくる。だから顧客を作るのだ。さまざまな発信を行い、価値ある情報を提供し、ゆっくりと、だが着実に観客を作って行くのだ。これ以上に大きな秘密兵器はない。

さまざまな方法を使って競合優位性を磨こうとしているが、いまいち差別化できない。そのようなときはより多くのことを教えればいい。大きな企業が同じようなことをやろうとすると、弁護士のチェックが入り、めんどくさい手続きをくぐり抜けねばならない。教えることには、彼らと十分に戦えるチャンスがある。

ビジネスは皆が秘密主義に走り出す。しかし、料理人を考えてみてほしい。彼らは自身のレシピを本にして技術として公開している。しかしレシピ本を買って、隣にレストランを開き、同じメニューを出す人など出てこない。レシピはビジネスよりずっと真似しやすい。けれども真似をされてつぶれるところなどない。だから料理人を見習うことだ。彼らは料理をし、料理本を書く。ではあなたは?あなたの料理本はなんだろう?

人々に舞台裏へのパスを渡して、あなたのビジネスがどうなっているのか見せよう。人々を舞台裏に導くと新しい関係が生まれる。彼らはつながりを感じ、顔の見えない企業ではなく、あなたを人間として見てくれるようになる。彼らはさらに深い理解や評価をしてくれるだろう。

ビジネスの世界には、スーツに身を包み、完璧に見せようとしている「プロフェッショナル」がたくさんいる。だが実際は彼らはお堅く退屈な存在に見えるだけだ。欠点を見せることを恐れてはいけない。ぼくたちはいつまでも変わらないプラスチックの花より、しおれてしまう本物の花が好きなのだ。だからあなたらしく振る舞おう。あなたらしく語ろう。完璧でなくても大丈夫。欠点を隠さず、今取り組んでいるものの一番新しい形を見せるのだ。

プレスリリースはスパムだ。そんなことで記事を書いてくれるはずがない。プレスリリースは忘れて電話をかけよう。手紙を書こう。もし似たような企業や記事を見つけたら、その記事を書いた記者に連絡を取り、自分の情熱や興味を伝えるのだ。

ウォールストリートジャーナルやニューヨークタイムズ、ニューズウィークなどの大新聞、大雑誌は忘れよう。そんなところへの売り込みは不可能に近い。それよりも、業界紙やニッチなブロガーなどに焦点を絞って話を持って行けばいい。

ドラッグの売人は抜け目ないビジネスマンだ。自分の商品の素晴らしさを知っているので、先に少量を無料で提供する。あとで初期投資以外のものが戻ってくることがわかっているからだ。無料で提供することを怖がってはいけない。自らが提供しているものを信頼しよう。タダで与えたものは、それ以上になってかえってくるだろう。そう信じられなければ、まだ十分に質の高い製品を作っていないということだ。

マーケティングは部署ではない。マーケティングは会社の全員が行うことだ。電話に出ることもマーケティング、メールを送るときもマーケティング、請求書も、ディナーの後のミントも、レジのカウンターもマーケティングだ。知るべきことは、こうした小さなことこそが大切だということだ。

大きな成功はすぐには生まれない。覚えておいて欲しいのは、偉大なブランドはいつもPRキャンペーンなしで立ち上げられたということだ。ゆっくりでいい。まずは顧客を得るとこから始めよう。あなた自身の言葉に興味を持ってくれる人たちを見つけるのだ。そして、地道にそれを続けよう。

人を雇う
まずは自分自身から
限界で人を雇う
無用な人は雇わない
会社を「知人のいないパーティー」にしない
履歴書はばかばかしい
経験年数は意味がない
学歴は忘れること
全員が働く
「自分マネージャー」を雇う
文章力のある人を雇う
最高の逸材はどこにでも
社員をテストドライブする

まず自分自身でやってみるまで、誰かを雇ってはいけない。まず自分で、仕事の本質を理解しよう。時には畑違いを痛感するかもしれない。全然うまくできなかったとくさることもあるかもしれない。それでもいい。その感覚を自分で学びながら克服するのか、他人を雇って克服するのかの違いだ。まずはやってみること。

喜びを得るために雇うのではない。苦しみを消すために雇うのだ。もしだれかを雇わなければどうなるのかと自問してみることだ。負担になっている時間外の仕事は本当に必要だろうか?同様に、誰かが抜けることになってもすぐに代役を立てないことだ。その人、そのポストがいなくて、どれだけやっていけるのか試してみるのだ。あなたが思っているほどの人は必要ないと気づく場合もある。

無用な人は雇ってはいけない。とりつかれたように人を雇う会社もある。募集していないのに優秀な人ならいつか使えると雇う人がいる。高待遇で雇い、そしてしなくてもいい仕事を与える。必要以上の従業員がいるときは、皆を忙しくするために仕事をわざわざ作り始めるようになる。うわべだけのプロジェクト、うわべだけの仕事だ。そこに経費が生まれ、複雑になる。肩を叩くのをためらってはいけない。意味のないことをしているスタッフがいることのほうが悪い。外を見渡せば、才能のある人はたくさんいる。本当に必要な時に、最適な人を見つけられるだろう。才能があるかないかは関係ない。人が必要ないのなら、人は必要ないということだ。

知り合いのいないパーティーへ行っても会話も弾まず退屈だ。短期間で多く人を雇うと「知人のいないパーティー」になってしまいがちだ。いつも新しい顔があるのでよそよそしくなる。誰もダメだと言わず、常に顔色をうかがう。対立や劇的な反応をさける。だから少しずつ雇う。これが「知人のいないパーティー」にしない唯一の方法だ。

経験年数に意味はあるだろうか?もちろん人を雇うときに、ある程度の経験が指標になることもある。しかしそれは半年から1年以上かそれ未満だ。それ以上になれば成長曲線は平になり、1年の経験と6年の経験に大差はなくなる。本当の差は、応募者自身の熱意や個性、知性に表される。経験の長さは過大評価されている。大切なことは、どのくらい質の高いことをしていたのかだ。

有望な人材は、極めて良い成績で卒業した層にいるが、外にもたくさんいる。それを忘れてはならない。

小さなチームでは、働いてくれる人間が必要なのであって、人に仕事を振る人間が必要なのではない。皆何かを生み出さなければならない。結果を出さないと行けないのだ。だから仕切り屋を雇っては行けないということだ。彼らは小さなチームのお荷物だ。人に仕事を任せる人は、まわりを会議に巻き込むのも好きだ。実際、会議は彼らの大親友だ。会議では本人が重要に見える。一方、出席する他の人たちは、実際の仕事をする時間が削られてしまう。

自分をマネージメントできる人は、自身の目標に基づいて実行する人だ。彼らはあれやこれやと指示を必要とせず、自分で考えて、自分自身で動く。彼らと働くのは楽だ。彼らは必要以上のマネージメントを必要としない。そういう人たちをどう見つけるか?彼らのバックグラウンドを見てみることだ。彼らは試行錯誤した経験を持っているだろうか?彼らは何かを独力でやりきったことはあるだろうか?雇うべき人は、ゼロからプロジェクトを立ち上げてやり遂げるような人だ。

もし選考の過程で誰を雇うか決めかねているときには、文章力の生むは1つの大きな選考基準になるだろう。文章力がある人は、考え方がはっきりしているということである。文章家は、コミュニケーションのコツもわかっている。

最高の逸材はどこにでもいる。どこに住んでいるのかではなく、いい人材を採ることが重要だ。

面接だけでは十分ではない。プロっぽい人が、実際に働いてみるとプロにほど遠いこともある。一番良いのは、実際の仕事ぶりをみることだ。20時間から40時間でもいいので、小さなプロジェクトに実際に入ってもらうことだ。実際の仕事の現場では本質が見えてくる。履歴書や面接では見えない一面が、実際に働くと見えてくるものだ。


小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.1
「小さなチーム、大きな仕事」のまとめ No.2

MacPeople 2010年12月号

久しぶりにレビュープラスから献本。


Mac People (マックピープル) 2010年 12月号 [雑誌]

つい最近mac book airを買ったので、タイムリーな機会で感謝。

こういう雑誌ってあまり買っていなかったが、初めてmacにした自分に取ってはけっこう役立つ情報が多い。なにせいままでずっとWindowsを使っていたから、今までの当たり前が当たり前じゃなかったり、Macユーザーにとって当たり前のことを知らなかったりする。

今回いろいろと特集が組まれていたのだけども、面白かった特集を3つ紹介したい。

まず1つ目が「FREE」で快適マックライフという特集だ。

【特集1】
ビジネスもプライベートも無料ソフトが大活躍
「FREE」で快適マックライフ

 平日、休日を問わず、マックをフル活用している読者に贈るフリーウェア特集。仕事始め、会議の資料作成、ニュースの収集、メンテナンスなど、マックを快適かつ効率よく使うためのフリーウェアだけを集めました。休日には、ちょっと気分を変えて取り組みたいフリーウェアを紹介。マックと一緒に過ごす楽しみを再発見できるものばかりです。

これはMacを使う上で知っておくと便利なソフトが紹介されているもの。いろいろ入れてみたけど、まだまだ試行錯誤が必要そうだ。

次にバックアップの特殊。

【特集2】
ドク、大事にファイルを消しちゃったよ!
そんなときは「Time Machine」で取り戻すんじゃ!
バックアップ・トゥ・ザ・フューチャー

 Mac OS X 10.5 Leopardから備わっているバックアップ機能「Time Machine」の使い方を詳しく紹介します。バックアップ用のハードディスクさえ用意すれば、すぐに使えるシンプルな操作性がウリですが、標準のままでは通常作業に支障をきたすことや、ハードディスクの空き容量を圧迫することがあります。必ずバックアップするデータ、バックアップ頻度、バックアップする場所などを検討することが重要です。また、無線LAN経由でのバックアップを実現する「Time Capsule」の活用術も紹介します。

そう、WindowsからMacにしてびっくりしたことの1つにバックアップを取るのがめちゃくちゃ簡単で、しかもオールバックアップなので、設定なども含めて全部バックアップが取れるというところだ。これは本当にありがたい。かつ、今後新しいMacにしたときにも、このバックアップを使えば完全コピーが可能らしい。この特殊はMac初心者のぼくとしてはうれしい特集だった。

あと1つが私たちマックガールズという特集。

【特集3】
アップル製品愛用女子が大集合
わたしたちマックガールズ

 「ここウォッチ」が好評連載中のモデル三枝こころさんをはじめ、マックを使っている学生や社会人、主婦などの一般女性ユーザー計35人のマックの活用方法をリポートします。他人がどのようにマックを使っているかは気になるところ。特集ではよく使うソフトやお気に入りの周辺機器などについてを詳しくリポートします。各ユーザーの自宅の部屋も写真入りで公開しますので、マックの置き場所やインテリアに困っているユーザーも必見です。

考えてみたら、女の子がパソコンを使っている姿を特集の1つにできる雑誌もめずらしい。読んでみると、カフェをやっていたり、音楽活動をしていたり、写真が趣味だったりと、ビジネスというより趣味でMac(もしくはiphoneやipad)をどのように使っているのかが紹介されていた。

Macにしてびっくりしたことは、よく「Macは映像編集が写真加工などに強くて、いろいろ面白いことができるよ」と聞かされていたが、実際に買ってみてそれを実感したことだ。iphotoのスライドショー機能は、デフォルトのままDVDに焼いただけでかっこいい映像になりそうだし、音楽編集ソフトも簡単で、曲をつなげたり、切ったりすることも簡単簡単。これはさすがのAppleだなーと感心した。

あと、今回の付録でAbobeのPhotoshop Elementの体験版がもらえた。これもうれしい。

今回もらったMac Peopleの中に、自身の歴史について書かれていた部分があって、Mac Peopleは「デジタルに興味がない人でも読めるパソコン誌」をコンセプトに創刊された雑誌だだそうだ。たぶんウェブがこれだけ席巻しているこの時代に、Appleが何かトピックを出さないと記事が作れないようなこんな雑誌を出し続けることは本当にすごく難しいことだと思うし、おそらくAppleがカンファレンスを開くのをいつも心待ちにしているのだろうけれども、今回自分がMacを持ってみて思うことは、多分この雑誌を作っている人はただのコンピューターじゃないMacがすごく好きな人なんじゃないかなと思った。

初めてMacを買う人が増えているらしいので、新しく買ってみたら、手に取ってみるとよいと思う。