ホワイトボードの前に立つ覚悟

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Miguel M. Almeida – whiteboard

私はよく「ホワイトボードの前に立て」とメンバーに伝えます。

ホワイトボードの前に立つということは、議論の全体像を掴み、全員が理解できるように重要なポイント可視化し、議論の種を投げる能力が求められます。ホワイトボードの前に立つということは、議論が前に進むようなアイデアを出し、参加者と適切なコミュニケーションを取り、議論を縦に深堀り、時には横に展開し、ゴールに向かってその場をコントロールするということです。そのためには、論理的に議論の状態を把握し、抜け漏れはないか、すべての事柄が網羅されているのか、時間軸は適切か、議論の軸がずれていないか、タイムマネージメントは適切か、様々なことを考える必要があります。自分の意見だけを押し付けては周りはついてこないでしょう。自分のアイデアと周りのアイデアをまとめあげ、その空間を1つの作品にしていかなければなりません。

ホワイトボードの前に立つことは勇気がいることです。リーダーシップを発揮し、主体性をもって議論に参加しなければなりません。

もし、ホワイトボードに立つのはそのミーティングで役職や社歴が上の人だろう、もしくは字がきれいな人だ、もしくは若手だなどという人がいたら、その考えはいますぐ捨てるべきです。わたしの経験上、一緒に働きたいと思えるプロフェッショナルな人ほどホワイトボードの前に率先して自ら経ち、自分の意見を客観的かつ論理的に力強くチームに伝えます。素晴らしい会議では、全員がホワイトボードのペンを持って、入れ違いにホワイトボードの前に立ち、まるで全員で1つの絵を書いているように真っ白な空間が埋まっていきます。

今週何回ホワイトボードの前に立ちましたか?

もし0回だった、あるいは数えるほどしかなかったと思う人は、明日から是非ホワイトボードの前に立つ覚悟を持ってください。

効果的なプレゼンテーションの方法


NASA Goddard Photo and Video

よくプレゼンの方法を聞かれるので、10つのテーマにわけてまとめてみました。

1. ストーリーを切り貼りしない

プレゼンを作るときにストーリーを切り貼りしながら作るのはやめましょう。小説でいえば、「舞台は東京にしよう」「あ、犯人は女性がいいな」「凶器は拳銃にしよう」「最後はハッピーエンドにしよう」そんな切り取られた場面ばかり作って、最後に「よしこれを1つのストーリーにつなげよう」としているようなものです。

プレゼンテーションは1つの物語ですから、物語のアウトラインをまずは作っていきます。ディテールはあと。こういう構成でこういう落とし方をしよう。落語や漫才みたいなものだと思います。あるいは舞台といってもいい。伝えたいことを切り貼りするのではなく、まずはアウトラインを考える。そうすると無駄なスライドなど1枚もないはずです。

よく「あ、このスライドはいいです」って飛ばす場面を見ますが、これはストーリーを切り貼りしている証拠。自分の中でなんとなーくストーリーにしたつもりが切り貼りしているので、本番で自分が話している途中に整合性があわなくなるんです(もしくは時間が足りないとか)。まずはストーリを作っていくこと。これが大切です。

2. 未来を可能限りイメージ

プレゼンテーションの場所、オーディエンスの特徴、オーディエンスの事前知識量の差、その場の雰囲気、人数、時間、すべて確認しましょう。

たとえばスティーズジョブズのようなプレゼンを3人の小さなテーブルでしたらどうでしょう?あまり伝わらなさそうですよね。一方で100人規模のカンファレンスなどで話すのに文字ばっかりだと見るほうもつらい。どんな雰囲気で、どんな人に向けて話すのか。それによって話す内容も、作る内容も変わってきます。

1枚のスライドでたくさん話す場合は、話す内容が当然大切です。事前準備をしっかりして望まなければ場が間延びして何をいいたいのかさっぱりわからなくなります。

一方で1枚のスライドで少ししか話さない場合は、組み立てはスライドがしてくれますから話やすいですが、今度はスライド作りが大変です。

どちらも結局事前準備が必要で、楽とか楽じゃないとかありません。大切なことは、これからやってくるそのときを鮮明にイメージしてきっちり準備することです。

3. フォントをきれいに

たかがフォントだと思っていませんか?

フォントはプレゼンテーションの印象を大きく変えます。PowerPointのデフォルトフォントで文字の大きさや太さしか気にしたことない人は、フォントに目を向けましょう。Macの方は、ヒラギノや小塚などがおすすめです。わたしは新ゴというフォントをよく使います(デザイナーの方などがよく使うフォントです)。英文だとフリーでもたくさんのフォントが出ていますから是非いいものを使ってください。

[参考]
東京の鉄道会社が何かと使用しているフォントまとめ
【iPhone】Apple(アップル)が使用しているフォント一覧【Mac】【WWDC】
今更聞けない?!WEBデザイナーなら最低限知っておきたい有名フォントの数々
無料でダウンロード可能&デザイナーに人気の英字フォントいろいろ

気をつけなければならないのは、自分しか持っていないフォントをつかったプレゼンテーションを他の人に渡したときには、プレゼンテーションソフト(PowerPointやKeynoteなど)はデフォルトのフォントに置換してしまいます。そうなるとズレてしまったり、本来と違うデザインになったりして、目も当てられなくなります。とくに主催者のPCでプレゼンする場合などは要注意です。特殊なフォントを使ったときは必ずPDFにして渡すか、フォントの埋め込みをしましょう。

4. 写真は買いましょう

もし写真を使いたければ写真は買いましょう。

いま様々なサイトで200円や300円で高画質の写真が買えます。「え、買うの?」と思うかもしれませんが、写真はプレゼンテーションに大きなインパクトを与えます。写真の解像度が低かったり、サイズがあっていないと本当にダサいプレゼンになってしまします。特に背景に使う写真は、その上に乗せる文字の色にも影響しますので、イメージにあった適切な写真を準備すべきです。1回買えばそのあと一生使い続けられますし、少しでもプレゼンに安心感を買えるならばそこで使う200円、300円は安いものです。ちなみにいままでわたしは50枚程度買いましたが、それでも1枚200円で合計1万円程度です。50枚も高画質写真があればたいていのシーンには適応できます。ここはお金をかけるべきポイントです。

photodune ←いつも使っているサイト
写真素材・ロイヤリティフリーストックフォト – PIXTA(ピクスタ)
フォト蔵

5. 細部にこだわる

たとえばこのようなスライドをみたことありませんか?

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背景にあう写真がなかったんでしょう。

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こちらのほうがちょっとはよく見えますね。

プレゼンテーションの背景は黒か白が多いですが、黒を選んだ場合には部分的に写真を使うことが難しくなります。逆に背景が透明なきれいな写真ならば、黒背景でとてもその写真を映えさせることができます。

Keynoteをお使いの場合は、インスタントアルファという機能を使うと簡単に背景を切り取ることができます。

これは簡単!Macのプレビューで簡単に画像を切り抜くことが出来る方法

何となく作らない。なんとなく載せない。細部にこだわりましょう。

たとえばこれはどうでしょうか?

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これでもいいですが、こうしたいですよね。

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意味のないものをのせないのも大切です。最も意味のない情報は「ページ数」「copyrightクレジット」「ロゴ」などがそれにあたります。当然配布資料には載せるべきものかもしれませんが、プレゼンテーションには載せてもしょうがありません。すべてのスライドの右上に会社ロゴを載せる意味があるでしょうか?もちろん意味がある場合は自信をもってそうしましょう。大切なことは何も考えずにスライドを作らないということです。

必要な情報のみを適切に載せる。細部にこだわるとより良い資料になります。

6. 文字を27px以下にしない

これは是非実践してください。
27px以下のフォントは見えません。大きなスクリーンなら見れるじゃないかというかもしれませんが、それは大きなスクリーンで全員がスクリーンの近い位置にいた場合です。たいていの場合大きなスクリーンは大きな会場に設置されており、大きな会場は奥までオーディエンスが入るわけですから、なるべく27px以上のフォントを使って文字を読めるようにすべきです。

7. 資料を事前に配らない

事前資料を配っている場合、オーディエンスはあなたを見ません。これは避けるべきです。せっかくストーリー仕立てにしているのに、皆それぞれの頭のなかでストーリーを組み立てます。

驚きもなくなります。そして最も気にすることは、あと何枚でプレゼンが終わるかということだけです。

資料は配ってはいけません。

もし配布資料が必要な場合は、プレゼン後に配りましょう。また配る資料にも気をつけられるとよりベターです。たとえば全面写真文字なしのスライドの前で3分間話したとします。事後資料にその写真が載ってたらどうでしょう?「え、なんだっけ?」ってなりますよね。事後資料はプレゼン資料と分けて、きちんと読み物として情報量を多めに作るとよいと思います。そのときはもちろんフォントのサイズも読み物として使えますから、気にする必要もありません。

8. 新しい情報は3割

プレゼンテーション全体として新しい情報を3割以下に抑えましょう。

考えてみてください。プレゼンを聞いてすべて覚えていることなどありますか?ありませんよね。人が新しい情報として覚えておける情報など本当に限られているのです。
ですから7割は知っていること、すでに馴染みのあること、忘れてもらってもいいことを話します。そして3割だけ本当に大切な情報を入れる。

ただしプレゼンテーションの内容が決まっている場合はそうもいきません。そのときでもスライドごとのテクニックとしては使えます。

前のスライドから次のスライドに移動したときに、7割は同じ情報をいれる。言い方を変えたり、例を変えたりしているけれども同じ情報。そして3割だけ違うものをいれる。階段のようなイメージを持ってください。

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こうすることで一気にプレゼンテーションにストーリーが出てきて、1つ1つのスライドの理解度もあがりますので満足度も上がっていきます。これは是非実践してください。

9. 情報量はあとにいくほど多くしていく

これはちょっと複雑なのですが、先ほどスライドの情報量は3割新しい情報と言いましたが、ちょっとなれてくると、その中にも強弱をつけることをオススメします。

たとえば30分のプレゼンではじめの20分は新しい情報を2割程度に押さえるんですね。例えるなら準備体操みたいなものです。はじめから新しい情報をコンスタントに入れるより、はじめは情報量少なく、理解できているという心地よさと、2割の「へー」という驚きを入れていく。そしてあとになるにつれて新しい情報量を増やしていく。そうすると最後クライマックスで「へー」の量が多くなりますから満足度も高くなります。

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気をつけるべきは、最後のほうの情報量が多くなると、当然難易度も上がりますから、最後の部分がわからないという質問が来ることもあります。これはトレードオフです。ですから情報量は多く、ただし時間も多くかけて説明すると良いと思います。

10. リハーサルは必ず

いろいろ書きましたが、プレゼンはリハーサルが9割だと思います。必ず大切なプレゼンの前には声に出して、スライドを動かして、リハーサルをしましょう。

echelon2012でピッチしたスタートアップサービス一覧

超めちゃめちゃ久しぶりのブログです。

先週ジャカルタ、シンガポールと海外出張に行ってきました。3つのカンファレンスをハシゴして、金曜日に日本に戻ってきました。

3つのカンファレンスとは、

  1. Startup Asia Jakarta
  2. echelon 2012@singapore
  3. ad:tech Singapore

1つ目と2つ目はadingoとしてではなく、グループ会社であるVOYAGE VENTURESとして参加しました。なので広告は関係なく、あくまでスタートアップの視察が目的です。

Startup Asia Jakartaは、今年2月にSingaporeで行われたStartup Asia Singaporeと兄弟カンファレンスなのですが、どちらもエネルギッシュで勢いのあるカンファレンスだと思います。

その一方で、今回はじめて参加したEchelonはもう少し大人。大人というか、すでにある程度ユーザーも獲得していて、シードも進んでおり億単位の投資を受けているサービスも紹介されるようなカンファレンスです。スタートアップの勢いはほどほどに、現状の成長性(結果・KPIの数字)にフォーカスされます。

いつもスタートアップ系のカンファレンスで楽しみにしているのは(まあみんなそうだと思うのですが、)ピッチです。ピッチとはスタートアップが持ち時間数分で自らのサービスをプレゼンテーションし、レフリー(ジャッジといいます)から厳しい質問を受け、最後もっともよかったところが優勝するというイベントみたいなものです。

echelonでは、10サービスがピッチを行いました。ということで、その10サービスについて軽くご紹介。

ragic (台湾)

http://www.ragic.com/intl/en/home

プログラマーではない人がDBを利用できるようにするツール。利用シーンとしては、たとえば従業員データベースを作るときに、テンプレートから選ぶと良い感じでテーブルが出来てそこにデータを入力できる。またエクセルシートをアップロードすると、DBにもしてくれる。

phpmyadminをもっと使いやすくした感じでExcelと連携できるようにしたってかんじだと思う。昔はwindowsにAccessっていうデータベースソフトがあったけど(今もあるのかな?)それのオンライン版なイメージ。あとは最近だとGoogle Appsともとても似てると思う。そこの差別化がよくわからなかった。あえてこのツールを利用する意味はどこにあるのだろうか。

http://www.crunchbase.com/company/ragic
http://www.techrepublic.com/blog/products/review-ragic-cloud-collaboration-tool/1590

klik-eat.com (インドネシア)

http://klik-eat.com/

楽天デリバリーや出前館というより、最近話題のfinedineのインドネシア版。これは個人的にはいいんじゃないかと思ったけど、実際にインドネシアにいる人に聞いてみたいな。どうなんだろう?現状130のレストランと提携をしていて、様々な料理をデリバリーしてくれるらしい。80%以上のリピート率で急激に成長しているそうだ。

調べてみると、50000ルピア以上のものの宅配で11000ルピア、それ以上だと16500ルピアの手数料を取るそうだ。提携してないレストランでも運んでくれて、それは15000ルピアの手数料。

Two types of orders exist for users. For immediate orders, app users can expect a delivery time of around 45-60 minutes. Cancellations are not allowed.

For future orders, the timeframe is longer: Users can choose to have food delivered from several hours to 10 days later. Cancellation is allowed at least two hours before delivery time.

Although the app can be downloaded at no cost and there isn’t any minimum order, there are different delivery fees. For orders below Rp 50,000 (US$5.30), the charge is Rp 11,000 (US$1.17) including tax.
Orders above Rp 50,000 incur a Rp 16,500 (US$1.76) charge. Another charge of Rp 15,000 (US$1.60) for processing will be applied for non-partner restaurants.

ただやはり競合もたくさんいるみたいなので、そこに対する差別化をどうするのかが肝かなと思う。finedineは日本でよく使うし、インドネシアにはadingoのオフィスもあるので、便利になるといいなと思う。

http://e27.sg/2012/05/19/klik-eat-indonesias-online-food-delivery-portal-talks-about-doubling-up-as-a-b2b-and-a-b2c-company/
http://sgentrepreneurs.com/innovation-technology/2012/06/11/klik-eat-gets-food-delivered-online-in-jakarta-competes-head-on-with-foodpanda/

builk (タイ)

http://www.builk.com/home/

これは初めて聞いた時「そこかー」と思ったけど、蓋を開けたら優勝でした。何のサービスかというと、建設業者に向けたsocial networkingのサービス。日本だと(というか世界どこでも)「建設業??」というかんじだと思うが、建設業って入札や人員管理、進捗確認、品質管理などけっこういろいろやることがあって、それにソーシャルの要素を加えて、たとえばどこかとコラボレーションしたり、少数の会社だと、チームを組んでみたり、いままであまり見えてなかった建設という世界をより透明にしたのだと思う。

考えてみれば日本も家を建てるときは工務店の人がすべてを建てるわけではなくて、窓は窓屋、屋根は屋根屋、電気は電気屋、いろいろコラボレーションして建てていくわけで、いままでなかったサービスといえばなかったのかもしれない。

現在は1400社が利用している。

As of June 2012, Builk.com has more than 4,400 users from 1,400 enterprises, all of them are from the construction business in SMEs. Users may work on purchasing, budgeting, cost controlling and marketing their businesses including collaboration among the colleagues and other parties in construction projects

残念ながらサイトがタイ語で全くわからないのと、建設業ではないのでログインとかはパス。

Builk wins Echelon 2012 Launchpad, Between emerges as runner-up
Echelon 2012 Singapore: Builk Nabs Startup Marketplace Plum(b Bob)

perx (シンガポール)

http://www.getperx.com/

ポイントカードをアプリの中へ!というサービス。コレ系のサービスで最も問題となるのが、既存POSとどうやってつなぎこむのかという問題とクーポンをどう発行するのかという問題。で、やっぱり組んだ。

Perx isn’t staying put, despite drawing 50,000 registered users in Singapore. They have sealed two exclusive deals in Singapore with POS providers Raptor and Epoint to have Perx QR codes printed on receipts. Together, both account for half of the F&B market in the island state, Andrew said.

現在のユーザー数は50,000人、23万chops(23万スタンプ)を発行し、450の地域で使われ、14,000回のソーシャルメディアへの投稿がある。気になるのはシンガポールだからいいけど、他の国にいったときに通用するのかってところ。日本にはTポイントという巨人がいるし、POSだって各国バラバラだし、そこをどうするのかが気になる。

明日インストールして使ってみようと思う。

Perx dumped daily deals business to focus on loyalty card app, has no regrets
Perx’s ‘Chop Mob’ Helps Coffee Bean Increase 50% in Transaction
Perx

snapdish (日本)

http://snapdi.sh/ja/

日本で有名な料理写真アプリ「snapdish」。現在220,000ダウンロードがあり、海外で利用されている比率は25%だそうだ。

当然競合もいて、FoodspottingBurppleがそれにあたるが、Snapdishはあくまで家で作った料理の写真を最も美しく撮影し、シェアーできるというところで競合優位性を持っている。

マネタイズはタイアップなどで行なっている。
我が家のお雑煮を自慢したい!ヤマサ醤油がiPhoneアプリとFacebookページで「お雑煮グランプリ2012」を開催

最近中国のRenRenと提携。
Japan-based Food Photo App SnapDish to Cooperate with China’s Renren

料理の写真を見違えるほどに美味しく加工できるアプリ『SnapDish』
Showcase your home-cooked dishes with SnapDish

Gimmie (シンガポール)

http://www.gimmieworld.com/

リアルリワードの会社。アプリでアクションをしたら(たとえばクリアーしたり、シェアーしたり)、ポイントが貰えて、ポイントを集めると何かもらえるよーっていうサービス。ただこの会社の面白いのは、そのポイント交換でもらえる商品を選ぶストアをアプリの中に構築できるということ。アプリデベロッパーからすると、自分のアプリを離れることなく、よりゲームをするモチベーションを作ることができる。

当然開発が必要になるが、gimmieはアプリ開発者にAPIやSDKを提供しており、それらを利用して、自らのゲームの中にお店を(といっても通貨はポイント)を持つことができる。

現在20アプリに導入されていて、USの他にもブラジルなどのアプリで利用されているみたい。ブースでデモを見せてもらって少し話したけど、アプリ内で完結してモチベーションを作れるのがウケているのだとか。

Gimmie uses real rewards to drive in-app engagement
Gimmie, a new startup from a PopCap developer, ties real-world deals with gameplay
Ex-lead programmer of “Plants vs Zombies” and ex-director at ChinaCache work together to gamify real-world deals with Gimmieworld

Dropmyemail (シンガポール)

https://www.dropmyemail.com/

これは日本語の記事がるので、それを読んでもらうのがいいが、シンプルにメールのバックアップサービス。GmailやYahooメールのバックアップを取ってくれる。開始約2ヶ月で現在の利用者数は63万人。バックアップしたメールのダウンロードや検索も可能で、エンタープライズ版も存在する。

バックアップ元のサービスとしては、yahooメール gmail(google apps)、hotmailなどがあり、今後も増やしていくとのこと。

Dropboxやその他のストレージサービスは、コンピューター内のファイルのバックアップを対象にしている中、このDropmymailはオンラインメールのバックアップを対象としているため、彼らと競合には当たらないらしい。

ちなみにレフリーからの質問で「セキュアーなのか?」という問があった。自分もそれを一番に思ったが、彼らはセキュアーだと当然答えた。個人的にはGmailが落ちたり、データ欠損したりするリスクより、新興サービスにメールデータをすべて預けるほうが怖いが、50万人もユーザーがいることを考えると、シンプルなこのようなサービスはまだまだニーズとしてあるのだろうと思った。特にクラウドが発達してストレージは青天井で手に入れることができる中、この手のサービスは今後も増えていくのかもしれない。

何はともあれ、すごいスピードで成長しているサービスだった。

50万ユーザーを突破したEメールのバックアップサービス「Dropmyemail」、第2ラウンドの資金調達中
公式サイト – 日本語

beatrobo (日本)

https://www.beatrobo.com/

会社はアメリカにあるが、CEOは日本人の日本発ソーシャルミュージックサービス。

まず特徴は、ロボット(アバター)という形式をとっているところ。アバターという要素を取ることで、いままでの音楽共有サービスにはない世界観を作っている。マネタイズもロボットという世界観を取り入れているので、プラグイン購入のような課金の可能性を模索している。ログインしてみて思うのは、UIがとてもよくできてるなと思った。本当によくできている。著作権の問題は日本はごちゃごちゃしているので、アメリカで法人登録したそうだ。

iPhoneのイヤホンジャックに刺して使うハードウェアーも開発している。Beatplugという名前だ。これがあれば自らのプレイリストを一瞬にして相手にシェアーすることができる。個人的には、ハードウェアーを伴ったサービスはワクワクするな。

音楽交換ガジェット Beatplug (ビートプラグ)

サイバーエージェント・ベンチャーズなど複数からの投資を受けている。

詳しくはリンクを読んでもらったほうがいいと思う。

東京発ソーシャルミュージックサービスのBeatroboが61万2500ドルを調達
要チェック!いま流行の「Beatrobo」で遊んでみたよ♪
友人と同じ部屋にいるように音楽を楽しめる「Beatrobo」が最高の完成度でローンチしたよ 【増田(@maskin)真樹】

payroll hero (フィリピン)

http://www.payrollhero.com/

従業員管理ツールといったところか。2つのサービスを展開していて、1つは、「Time, Scheduling and Attendance」2つ目は「Time, Scheduling, Attendance and Payroll」となる。2つ目はフィリピンだけの提供。

現状世界中で使えるサービスとしては、1番目だが、どのようなサービスかというと、

we use the face as the biometric, meaning your employees would clock in/out by taking a picture of themselves using an iPad, iPhone or and computer with a web camera and internet connection. Within this product you can manage your employees time, attendance, schedules, holidays, time of requests, and more.

ということらしい。肝はiPhoneやiPadなどウェブ上のウェブカメラを使って顔認証を行い、何時から何時までいつ働いているのか、スケジュールはどうなっているのかなどを管理することができる従業員管理ツールだ(従業員側も管理側も)。また、別の従業員が来ていないか、きちんと正規の従業員なのかなどの管理もこれなら可能だという(そのようなニーズがあるのかもしれない。たとえば日雇いみたいなものだとあるかも)。

最終的にはここと支払い処理などをマージして一貫した管理ツールとして提供するのだという。現在は支払いまで一貫して利用できるのはフィリピンだけ。

デモをここで見ることができる。

Philippines Startup Wants to be Your Company’s Payroll Hero

Between (韓国)

http://appbetween.us/lang/en-us

カップルのためのコミュニケーションアプリ。このサービスのpitchはYoutubeに上がっていたので、まずはここを見ることが一番早い。

カップルでクローズドに使うコミュニケーションアプリで、写真やメッセージなど2人だけの記憶をずっとFacebookのように溜め続けることができる。

現在開始6ヶ月で900,000ダウンロードされ、1日490万のメッセージがやりとりされ、1日350,000毎の写真が投稿され、1日の平均利用時間が10分間もあるそうだ。

また、面白かったのは彼らがやった Delivering Happinessというキャンペーン。Between Boxというリアルな贈り物を、世界中の100のカップルに送るキャンペーンをやったそうだ。結果は22,000のFacebook Likeと8000以上のフォロー、結局2週間で200万人以上に露出することができたらしい。

ソフトバンクとsumsung, LGがすでに出資を行なっており、今後韓国、日本以外のグローバルにサービス展開をしていく予定がある。

ちなみにカップルが別れたらどうなるのかという質問がレフリーからあったのだが、別れたら、自分が投稿したものしか見れなくなり、復縁した時のために1ヶ月間までバックアップを取っていて、1ヶ月以内なら復縁機能を使えばまた元通りにできるそうだ。地味に凄い(笑)

Betweenが海外で相次いで高評価、Startup Rally 2012、GMIC 2012ファイナリストに選出
South Korean App Between: The Most Popular Private Network for Couples

Startup Asiaに来ています

水曜日からシンガポールに出張で来ています。目的は「Startup Asia」というインターネットでスタートアップ(起業)したい人たち向けのカンファレンスに出展するためです。

カンファレンスは、大きくアリーナとブースに分かれていて、アリーナでは様々な講演と、スタートアップによるピッチ(プレゼン)が行われます。ピッチは10分で5分間のプレゼンの後に、レフリー(投資家や成功を収めた人たち)による質疑応答があります。
ブースでは、様々なサービスが紹介されていて、日本からも沢山会社が来ていました。ちなみにこのイベントのプラチナスポンサーはGREE、ゴールドスポンサーがDeNAなので、半分日本のカンファレンスみたいです。ちなみに非公式の情報だと、全参加者の20-30%くらいが日本人参加者だったそうです。

今回の出張はadingoとして行ったのもそうなのですが、adingoが所属するVOYAGE GROUPの投資会社「VOYAGE VENTURES」のスタッフとしてブース出展、スタートアップに会いに行くという目的もありました。そのためにVOYAGEの名刺も作りました。

今回全部でおそらく数十社のプレゼンを聞いたり、ブースで質問をしたりしたと思います。2日間でこんなにスタートアップのプレゼンを聞いたことはないのでとても面白かったです。その中でアリーナのピッチのレフリーがどんな質問をするのかというのが1つ大きな興味だったのですが、質問や、彼らがたまにするコメントがすばらしいなと思うことがありました。それはやはり成功者が言うからこその重みなんだろうなと思います。

今回のカンファレンスの内容は割愛します。すばらしいまとめをされている、これらを見るととてもよくわかると思います。

アジアのスタートアップバトル「Startup Arena」でピッチした8つのチーム(前編)
アジアのスタートアップバトル「Startup Arena」でピッチした8つのチーム(後編)
シンガポールで起業することの良いこと悪いこと 、パネルディスカッション[Startup Asia Singapore]
2,000以上の応募があったStartup Asiaの選考で学んだこと:率直に意見を言ってくれる相手を見つけよう
ドイツ人から見た東南アジアと日本:Serkan Toto氏を迎えてのコーヒーチャット[Startup Asia Singapore]

また、今回ブース出展は行いましたが、ほとんど立たずに、こちらから出展者に話に行きました。代わりに名刺とフライヤーを置いておきました。

2日間経って戻ってみると、名刺はだいたい持って行かれてました。また、$2(120円くらい)で梅干しを入れるケースみたいなものを買って、名刺の横に置いておいたら、その中に名刺を入れてくれたところもあったので日本に戻って1つ1つチェックしたいと思います。梅干しケースの下に自社のフライヤとコメントを書いていたところもありました。すでにメールやFacebookで連絡をもらったところもあります。

実は今回の出展費用は、パスの値段+$100SD(約6000円)くらいだったので、値段の割にはとても良い費用対効果だったと思います。それにしても日本の参加者の方が多くてびっくりしました。

今日の夜便で帰国します。昨日の夜便を取っていたつもりだったのが、1日間違っていたようでした。。

もしあなたがケーキ屋さんだったら

先週から怒涛の就活対応をしています。会社ですこし話したり、時間があれば夜に食事に行ったりしています。きっと社会人の人の時間をもらうというのはすごく勇気がいることだと思うけれども、ちゃんとアクションを起こせるというのはすばらしいことです。

就活の相談を受けると、たくさんの質問に出会います。「ベンチャーとはなんですか?」「大きな会社と小さな会社の違いは何ですか?」「小澤さんは何をしたいんですか?」「どうやって会社を選んだんですか?」

質問されれば一応答えますが、実はその質問に僕が答えたところで、それは僕の話であって、本質ではないんですよね。だから食事などでゆっくり話せるときは、ぼくの考えというより、一緒に考えられる問いを出すようにしています。本質は考えるということにあるので。たくさん悩んで考え抜いたあとに、ぼくらのような社会人がそれに対して答えるからこそ、そこに対して疑問や納得が生まれます。それが本当に意味のあることだと思います。

最近こんな話しをしています。

もしあなたがケーキ屋だったら?

ケーキ屋さんにもたくさんの仕事があります。

ケーキを作るパティシエ
ケーキの上のいちごを作る農家の人
ケーキ屋さんを作る大工さん
ケーキ屋さんを経営する経営者
ケーキに使う生クリームを専門に作る業者さん
ケーキの市場調査をするマーケティングの人

ケーキ屋さんの形態も、1つの店舗でケーキを全部作るやり方もあれば、今の時代だとコンビニのように工場で大量に作る方法もあります。1つの店舗で作れるケーキは1日せいぜい200個が限界。コンビニだとそれが1万人、2万人の人の口に運ぶことができるかもしれませんね。

ケーキの種類だってたくさんあります。チーズケーキばかりを専門に扱うところもあります。ケーキならなんでも来なさいとたくさんの種類を集めているところだってあります。価格も家族がお手軽に買えるように200円くらいの設定にするところもあれば、1000円も2000円もするようなケーキを作る人だっているでしょう。

さて、あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

ゼロから作りたいと思った人。ゼロから作るのは楽しいですよね。企画から、開発して、パートナーを探して、値段を決めて、お客さんとも接することができる。とても大変だろうけれども、きっとやりがいもあるでしょう。あなたが材料を仕入れて、数人の仲間と開発をして、味見を繰り返し、お客さんから時には文句もいわれることでしょう。けれどもそれに真摯に向きあえば、きっと朝の開店でシャッターを開けたときに、子供が200円を握りしめて待っている、そんな小さな幸せとともに毎日を送ることができるかもしれません。

コンビニのようなところでケーキを企画したいと思った人。もしあなたの企画が通ったら何万人という人の口にあなたが作ったケーキが入ることになります。とてもワクワクします。お金もいっぱい使えるのでプロモーションをできるかもしれません。企画から開発まですべてを1人ですることは難しいかもしれませんし、実際にお客さんと接するのはレジを打つバイトの子なので、直接の声は聞けないかもしれません。けれども自分が作ったケーキがコンビニ並んでいるときに心の中できっとあなたはガッツポーズをしていることでしょう。誰しもできることじゃない。大きな企画会議を何回も繰り返したからこそできることです。

ケーキを作るパティシエになりたいと思った人。ケーキを作るのは企画の人でも、マーケティングの人でも、営業の人でもなくて、ケーキ職人のあなたです。毎日材料を仕入れて、どうすればより良いケーキを作れるのかだけを考える。毎日が修行です。新しい噂のケーキ屋さんができたら、そこに行きケーキを買う。あなたが作るケーキとの違いを見せつけられ、そしてまた生クリームを混ぜる日々がはじまる。そんな日々を繰り返し、ふと後ろを振り返ったときに、あなたが作るケーキはきっとすばらしい味になっていることでしょう。ある日、どこかの小さな会社から独立の提案をされる。自分の名前が商品の名前になり、筆記体が書かれたかっこいい看板を丸の内のオフィス街にかける。オープンにはたくさんの著名人から花束が届き、ピカピカに磨かれたショーケースにあなたが作ったケーキが、まるで美術館の絵のように飾られている。決して安くはないそのケーキを、綺羅びやかなコートをきた女性たちが買っていく。雑誌に載り、テレビの取材が入り、2つ目の店を作る。そんな夢を持てるのは、おそらく職人だけです。ケーキを作ることができる人、それがパティシエです。

この他にもたくさんの役割があります。たくさんの夢があります。

あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

インターネットの中にある膨大な情報を目の前にすると、こうやって考えられなくなるものです。ディスプレイの中に並んだたくさんの文字があなたを混乱に落とし入れようとしています。

だからシンプルに考えることです。

インターネットも、パン屋も、ケーキ屋も同じです。

あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

追記

就活時期になると、このエントリーのPVがすごく伸びます。たぶん検索でひっかかっているのだと思いますが。

就職活動

就活している人は是非読んでみてください。