もしあなたがケーキ屋さんだったら

先週から怒涛の就活対応をしています。会社ですこし話したり、時間があれば夜に食事に行ったりしています。きっと社会人の人の時間をもらうというのはすごく勇気がいることだと思うけれども、ちゃんとアクションを起こせるというのはすばらしいことです。

就活の相談を受けると、たくさんの質問に出会います。「ベンチャーとはなんですか?」「大きな会社と小さな会社の違いは何ですか?」「小澤さんは何をしたいんですか?」「どうやって会社を選んだんですか?」

質問されれば一応答えますが、実はその質問に僕が答えたところで、それは僕の話であって、本質ではないんですよね。だから食事などでゆっくり話せるときは、ぼくの考えというより、一緒に考えられる問いを出すようにしています。本質は考えるということにあるので。たくさん悩んで考え抜いたあとに、ぼくらのような社会人がそれに対して答えるからこそ、そこに対して疑問や納得が生まれます。それが本当に意味のあることだと思います。

最近こんな話しをしています。

もしあなたがケーキ屋だったら?

ケーキ屋さんにもたくさんの仕事があります。

ケーキを作るパティシエ
ケーキの上のいちごを作る農家の人
ケーキ屋さんを作る大工さん
ケーキ屋さんを経営する経営者
ケーキに使う生クリームを専門に作る業者さん
ケーキの市場調査をするマーケティングの人

ケーキ屋さんの形態も、1つの店舗でケーキを全部作るやり方もあれば、今の時代だとコンビニのように工場で大量に作る方法もあります。1つの店舗で作れるケーキは1日せいぜい200個が限界。コンビニだとそれが1万人、2万人の人の口に運ぶことができるかもしれませんね。

ケーキの種類だってたくさんあります。チーズケーキばかりを専門に扱うところもあります。ケーキならなんでも来なさいとたくさんの種類を集めているところだってあります。価格も家族がお手軽に買えるように200円くらいの設定にするところもあれば、1000円も2000円もするようなケーキを作る人だっているでしょう。

さて、あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

ゼロから作りたいと思った人。ゼロから作るのは楽しいですよね。企画から、開発して、パートナーを探して、値段を決めて、お客さんとも接することができる。とても大変だろうけれども、きっとやりがいもあるでしょう。あなたが材料を仕入れて、数人の仲間と開発をして、味見を繰り返し、お客さんから時には文句もいわれることでしょう。けれどもそれに真摯に向きあえば、きっと朝の開店でシャッターを開けたときに、子供が200円を握りしめて待っている、そんな小さな幸せとともに毎日を送ることができるかもしれません。

コンビニのようなところでケーキを企画したいと思った人。もしあなたの企画が通ったら何万人という人の口にあなたが作ったケーキが入ることになります。とてもワクワクします。お金もいっぱい使えるのでプロモーションをできるかもしれません。企画から開発まですべてを1人ですることは難しいかもしれませんし、実際にお客さんと接するのはレジを打つバイトの子なので、直接の声は聞けないかもしれません。けれども自分が作ったケーキがコンビニ並んでいるときに心の中できっとあなたはガッツポーズをしていることでしょう。誰しもできることじゃない。大きな企画会議を何回も繰り返したからこそできることです。

ケーキを作るパティシエになりたいと思った人。ケーキを作るのは企画の人でも、マーケティングの人でも、営業の人でもなくて、ケーキ職人のあなたです。毎日材料を仕入れて、どうすればより良いケーキを作れるのかだけを考える。毎日が修行です。新しい噂のケーキ屋さんができたら、そこに行きケーキを買う。あなたが作るケーキとの違いを見せつけられ、そしてまた生クリームを混ぜる日々がはじまる。そんな日々を繰り返し、ふと後ろを振り返ったときに、あなたが作るケーキはきっとすばらしい味になっていることでしょう。ある日、どこかの小さな会社から独立の提案をされる。自分の名前が商品の名前になり、筆記体が書かれたかっこいい看板を丸の内のオフィス街にかける。オープンにはたくさんの著名人から花束が届き、ピカピカに磨かれたショーケースにあなたが作ったケーキが、まるで美術館の絵のように飾られている。決して安くはないそのケーキを、綺羅びやかなコートをきた女性たちが買っていく。雑誌に載り、テレビの取材が入り、2つ目の店を作る。そんな夢を持てるのは、おそらく職人だけです。ケーキを作ることができる人、それがパティシエです。

この他にもたくさんの役割があります。たくさんの夢があります。

あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

インターネットの中にある膨大な情報を目の前にすると、こうやって考えられなくなるものです。ディスプレイの中に並んだたくさんの文字があなたを混乱に落とし入れようとしています。

だからシンプルに考えることです。

インターネットも、パン屋も、ケーキ屋も同じです。

あなたがケーキ屋さんだったら何をしたいですか?

追記

就活時期になると、このエントリーのPVがすごく伸びます。たぶん検索でひっかかっているのだと思いますが。

就職活動

就活している人は是非読んでみてください。

ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣

池袋の本屋をぶらぶらして、カフェに行って、また本屋に行って、またカフェに来てブログを書いている。ちなみに書き終わったら、また本屋に戻る。

いろいろ立ち読みした中で気になった本があった。


ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣

昨年は海外YEARで、

上海1回
ベトナム1回
サンフランシスコ2回
ニューヨーク1回

の計5回の海外渡航となった。この5回という回数は、これまでで最も多い回数だ。おかげでマイレージが溜まって、いまのところフランスくらいまでなら往復できる。今年か来年あたりにこれを使って旅行に行こうと思っている。

さて、当然ぼくはファーストクラスどころか、ビジネスクラスにも乗ったことはない。未知の世界であるファーストクラスの空間は、はたしてどんな人たちの空間なのだろうか?

価格差はどのくらい?

いま国際線のチケットはどんどん値下がりをしており、昔はアメリカまで日系の航空会社を使うこと自体が贅沢なときもあったようだが、いまはきちんと調べればアメリカ系の航空券のそんなに価格差はなくなってきた。ニューヨークのJFKまでJAL便で行った場合、通常のエコノミーで格安航空券だと往復で大体8万から12万くらいで行くことができる。シーズンだと約15万くらいだ。ちなみにアメリカン航空などだと、マイナス2万円くらい、つまり片道1万円くらいの差だと思う。

ビジネスクラスだと、JAL便で約40万から80万くらいだ。ただ、ビジネスクラスの格安航空券も今はたくさん売っており、運がよければ20万くらいのときもある。

さて、ファーストクラスは当然格安航空券など存在しない。つまり定価なのだ。ではいくらだろうか?100万円?120万円?80万円?

正解は¥1,987,500。往復約200万円だ。そう、行って帰ってくるだけで200万円。

飛行機に乗ったときに「まずはファーストクラスのお客様からご搭乗いただきます」というアナウンスがある。あのときにゲートを通る人たちは往復200万円のチケットを持っている人たちなのだ(当然アップグレードもあるので一概には言えないが。。。)

けれども彼らが200万円のプレミアムチケットが使えるのは、当然飛行機の中だけである。12時間のフライトを終えて成田に到着したら、彼らもぼくらと同じように入国審査を通らなければならないし、もちろん荷物だって運ばないといけない。

彼らはなぜ200万円のチケットを買ってまでファーストクラスに乗るのか?それはファーストクラスという場所が、ただの移動手段ではなく、一種の社交場になっているからなのだ。

これら以外にもファーストクラスの人たちの常識は、ぼくの想像を超えていた。

  • 緊急時にファーストクラスの人たちは先に避難できる?
  • ファーストクラスの人が必ず持っているもの。それは。。。
  • ファーストクラスの人たちは移動中に仕事をしない
  • ファーストクラスの人は機内で新聞を読まない
  • ファーストクラスの人は身軽る

さて、続きはこの本で。

200万円に含まれること

この200万円はただの移動のためのお金じゃないのだ。

  • ファーストクラス専用ラウンジが利用可能
  • ファーストクラス専用チェックインカウンターが利用可能
  • もちろん優先搭乗
  • 最高級の食事とワイン
  • フルフラットになる座席
  • 成田に帰国したときは、ヘリコプターとハイヤーで都心まで送迎

前に堀江さんがエグゼクティブがファーストクラフやプライベートジェットを使うのは贅沢するためじゃなく、彼らの1時間の自由な時間の価値が、プライベートジェットやファーストクラスを利用する価値よりも高いからだと言っていた。この本の中でも同じようなことが書かれている。ぼくがこの本から感じたことは、彼らエグゼクティブの価値感であり、それは必ずしもお金をかけないと得られないものではないということだ。

おすすめの1冊です。