教育は世界を変える

Book of travel (Japan,France,Italy ,New York,India,egypt)

高校生のとき、ぼくは化学が本当に嫌いでした。モルとかいうよくわからない単語をつかって小数点の計算はしないといけないし、反応式は覚えないといけないし、「水兵リーベ・・・」ってなんだよってずっとずっと思っていました。

予備校に通い始めたら、ある1人の化学の先生に出会いました。その人が話すサイエンスのすばらしさ、美しさ、ダイナミックさ、緻密さに心を奪われました。自分が学ぼうとしていた科学がいかに狂っていて、パッケージかされていて、まったく本質的じゃなくて、つまらないものなのか、これでもかというくらい教えられました。

結局ぼくは科学を専攻し、大学を卒業しました。

教育は人を変え、世界を変えると信じています。教育こそが人類を次の文明に連れて行ってくれるのだと信じています。

教育は、人を成長させ、目には見えない鎖を断ち切り、人を自由にしてくれると信じています。

ほんの些細な出会いや感動が、その人を大きく変える大いなる可能性を持っていることを知っています。

テクノロジーは教育格差を凄まじい勢いで解決しています。スタンフォードやハーバードのような一流大学が授業を無料で公開しはじめ、YouTubeで検索すると、一生かけても見れないほどの様々な知に触れることができます。やる気さえあればどんな人でも最高の教育をほぼ無料で受けることができます。人生の選択において、自らの境遇を言い訳にできない世界がやってきています。

ぼくは将来やりたいことが2つあります。

1つは文化を作る仕事をすること。そして1つは教育に関わる仕事をすること。

教育者になるかはわかりませんし、テクノロジーで手助けをするのかもしれません。どんな関わり方であっても、次の未来は教育からしか生まれないと確信しています。

いま教育プラットフォームがスタートアップ事業としてもブームなようです。本当に夢があると思いますし、応援したいと思います。

自分にとってはほんの些細なことであっても、それがもしかしたら万が一にも向こう側にいる人にとって人生を変える瞬間になるのかもしれない、その可能性にワクワクします。

教育を変えようとがんばっている皆さん、教育で昨日より今日をよくしようとしている皆さん、心から応援しています。

効果的なプレゼンテーションの方法


NASA Goddard Photo and Video

よくプレゼンの方法を聞かれるので、10つのテーマにわけてまとめてみました。

1. ストーリーを切り貼りしない

プレゼンを作るときにストーリーを切り貼りしながら作るのはやめましょう。小説でいえば、「舞台は東京にしよう」「あ、犯人は女性がいいな」「凶器は拳銃にしよう」「最後はハッピーエンドにしよう」そんな切り取られた場面ばかり作って、最後に「よしこれを1つのストーリーにつなげよう」としているようなものです。

プレゼンテーションは1つの物語ですから、物語のアウトラインをまずは作っていきます。ディテールはあと。こういう構成でこういう落とし方をしよう。落語や漫才みたいなものだと思います。あるいは舞台といってもいい。伝えたいことを切り貼りするのではなく、まずはアウトラインを考える。そうすると無駄なスライドなど1枚もないはずです。

よく「あ、このスライドはいいです」って飛ばす場面を見ますが、これはストーリーを切り貼りしている証拠。自分の中でなんとなーくストーリーにしたつもりが切り貼りしているので、本番で自分が話している途中に整合性があわなくなるんです(もしくは時間が足りないとか)。まずはストーリを作っていくこと。これが大切です。

2. 未来を可能限りイメージ

プレゼンテーションの場所、オーディエンスの特徴、オーディエンスの事前知識量の差、その場の雰囲気、人数、時間、すべて確認しましょう。

たとえばスティーズジョブズのようなプレゼンを3人の小さなテーブルでしたらどうでしょう?あまり伝わらなさそうですよね。一方で100人規模のカンファレンスなどで話すのに文字ばっかりだと見るほうもつらい。どんな雰囲気で、どんな人に向けて話すのか。それによって話す内容も、作る内容も変わってきます。

1枚のスライドでたくさん話す場合は、話す内容が当然大切です。事前準備をしっかりして望まなければ場が間延びして何をいいたいのかさっぱりわからなくなります。

一方で1枚のスライドで少ししか話さない場合は、組み立てはスライドがしてくれますから話やすいですが、今度はスライド作りが大変です。

どちらも結局事前準備が必要で、楽とか楽じゃないとかありません。大切なことは、これからやってくるそのときを鮮明にイメージしてきっちり準備することです。

3. フォントをきれいに

たかがフォントだと思っていませんか?

フォントはプレゼンテーションの印象を大きく変えます。PowerPointのデフォルトフォントで文字の大きさや太さしか気にしたことない人は、フォントに目を向けましょう。Macの方は、ヒラギノや小塚などがおすすめです。わたしは新ゴというフォントをよく使います(デザイナーの方などがよく使うフォントです)。英文だとフリーでもたくさんのフォントが出ていますから是非いいものを使ってください。

[参考]
東京の鉄道会社が何かと使用しているフォントまとめ
【iPhone】Apple(アップル)が使用しているフォント一覧【Mac】【WWDC】
今更聞けない?!WEBデザイナーなら最低限知っておきたい有名フォントの数々
無料でダウンロード可能&デザイナーに人気の英字フォントいろいろ

気をつけなければならないのは、自分しか持っていないフォントをつかったプレゼンテーションを他の人に渡したときには、プレゼンテーションソフト(PowerPointやKeynoteなど)はデフォルトのフォントに置換してしまいます。そうなるとズレてしまったり、本来と違うデザインになったりして、目も当てられなくなります。とくに主催者のPCでプレゼンする場合などは要注意です。特殊なフォントを使ったときは必ずPDFにして渡すか、フォントの埋め込みをしましょう。

4. 写真は買いましょう

もし写真を使いたければ写真は買いましょう。

いま様々なサイトで200円や300円で高画質の写真が買えます。「え、買うの?」と思うかもしれませんが、写真はプレゼンテーションに大きなインパクトを与えます。写真の解像度が低かったり、サイズがあっていないと本当にダサいプレゼンになってしまします。特に背景に使う写真は、その上に乗せる文字の色にも影響しますので、イメージにあった適切な写真を準備すべきです。1回買えばそのあと一生使い続けられますし、少しでもプレゼンに安心感を買えるならばそこで使う200円、300円は安いものです。ちなみにいままでわたしは50枚程度買いましたが、それでも1枚200円で合計1万円程度です。50枚も高画質写真があればたいていのシーンには適応できます。ここはお金をかけるべきポイントです。

photodune ←いつも使っているサイト
写真素材・ロイヤリティフリーストックフォト – PIXTA(ピクスタ)
フォト蔵

5. 細部にこだわる

たとえばこのようなスライドをみたことありませんか?

スクリーンショット 2013-11-26 19.05.13 1

背景にあう写真がなかったんでしょう。

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こちらのほうがちょっとはよく見えますね。

プレゼンテーションの背景は黒か白が多いですが、黒を選んだ場合には部分的に写真を使うことが難しくなります。逆に背景が透明なきれいな写真ならば、黒背景でとてもその写真を映えさせることができます。

Keynoteをお使いの場合は、インスタントアルファという機能を使うと簡単に背景を切り取ることができます。

これは簡単!Macのプレビューで簡単に画像を切り抜くことが出来る方法

何となく作らない。なんとなく載せない。細部にこだわりましょう。

たとえばこれはどうでしょうか?

スクリーンショット 2013-11-26 19.08.58

これでもいいですが、こうしたいですよね。

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意味のないものをのせないのも大切です。最も意味のない情報は「ページ数」「copyrightクレジット」「ロゴ」などがそれにあたります。当然配布資料には載せるべきものかもしれませんが、プレゼンテーションには載せてもしょうがありません。すべてのスライドの右上に会社ロゴを載せる意味があるでしょうか?もちろん意味がある場合は自信をもってそうしましょう。大切なことは何も考えずにスライドを作らないということです。

必要な情報のみを適切に載せる。細部にこだわるとより良い資料になります。

6. 文字を27px以下にしない

これは是非実践してください。
27px以下のフォントは見えません。大きなスクリーンなら見れるじゃないかというかもしれませんが、それは大きなスクリーンで全員がスクリーンの近い位置にいた場合です。たいていの場合大きなスクリーンは大きな会場に設置されており、大きな会場は奥までオーディエンスが入るわけですから、なるべく27px以上のフォントを使って文字を読めるようにすべきです。

7. 資料を事前に配らない

事前資料を配っている場合、オーディエンスはあなたを見ません。これは避けるべきです。せっかくストーリー仕立てにしているのに、皆それぞれの頭のなかでストーリーを組み立てます。

驚きもなくなります。そして最も気にすることは、あと何枚でプレゼンが終わるかということだけです。

資料は配ってはいけません。

もし配布資料が必要な場合は、プレゼン後に配りましょう。また配る資料にも気をつけられるとよりベターです。たとえば全面写真文字なしのスライドの前で3分間話したとします。事後資料にその写真が載ってたらどうでしょう?「え、なんだっけ?」ってなりますよね。事後資料はプレゼン資料と分けて、きちんと読み物として情報量を多めに作るとよいと思います。そのときはもちろんフォントのサイズも読み物として使えますから、気にする必要もありません。

8. 新しい情報は3割

プレゼンテーション全体として新しい情報を3割以下に抑えましょう。

考えてみてください。プレゼンを聞いてすべて覚えていることなどありますか?ありませんよね。人が新しい情報として覚えておける情報など本当に限られているのです。
ですから7割は知っていること、すでに馴染みのあること、忘れてもらってもいいことを話します。そして3割だけ本当に大切な情報を入れる。

ただしプレゼンテーションの内容が決まっている場合はそうもいきません。そのときでもスライドごとのテクニックとしては使えます。

前のスライドから次のスライドに移動したときに、7割は同じ情報をいれる。言い方を変えたり、例を変えたりしているけれども同じ情報。そして3割だけ違うものをいれる。階段のようなイメージを持ってください。

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こうすることで一気にプレゼンテーションにストーリーが出てきて、1つ1つのスライドの理解度もあがりますので満足度も上がっていきます。これは是非実践してください。

9. 情報量はあとにいくほど多くしていく

これはちょっと複雑なのですが、先ほどスライドの情報量は3割新しい情報と言いましたが、ちょっとなれてくると、その中にも強弱をつけることをオススメします。

たとえば30分のプレゼンではじめの20分は新しい情報を2割程度に押さえるんですね。例えるなら準備体操みたいなものです。はじめから新しい情報をコンスタントに入れるより、はじめは情報量少なく、理解できているという心地よさと、2割の「へー」という驚きを入れていく。そしてあとになるにつれて新しい情報量を増やしていく。そうすると最後クライマックスで「へー」の量が多くなりますから満足度も高くなります。

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気をつけるべきは、最後のほうの情報量が多くなると、当然難易度も上がりますから、最後の部分がわからないという質問が来ることもあります。これはトレードオフです。ですから情報量は多く、ただし時間も多くかけて説明すると良いと思います。

10. リハーサルは必ず

いろいろ書きましたが、プレゼンはリハーサルが9割だと思います。必ず大切なプレゼンの前には声に出して、スライドを動かして、リハーサルをしましょう。

技術を信じるということ

何かにぶつかった時、何かを乗り越えようとする時、モチベーションやテンションを高めてということをよく言われるが、実際は精神力はそんなに強くない。やはり技術を駆使して乗り越えることが出来て初めて 精神力が出てくるのである。だから、気持ちが高ぶるのを待つのではなく、まずは技術を高め努力することが大切。

これはぼくが最も好きな言葉の1つです。

何か困難な出来事にぶつかったときに、精神力で乗り切ろうとするときがありますが、あまりそれは好きではありません。

何が問題なのか冷静に分析をし、そして小さな修正を続けていく。できないことをできるようにし、できることはより精度高く、よく高い価値で、より効率的にできるように訓練をする。個が極限まで技術を高め、自分の仕事を最大限のパフォーマンスで行える準備をする。その先にある最後の最後の勝負所で初めて精神力の戦いになるのではないかと思っています。

よく強みを育てなさいといいますが、精神力が強みになることなどほとんどなく、結局のところは技術が強みになることしかないと思うのです。何ができるのか?どのような選択肢を提示できるのか?どのような経験値があるのか?どのような知識があるのか?交換不可能な価値は精神力ではなく、技術から生まれると思います。経験値や選択肢の提示は技術なのか?と思われるかもしれませんが十分技術です。目利きってコトバがありますよね。本物を見分ける確かな目は当然「技術」です。大切なことは「私の強みは目利きです」と言えるかどうかです。

ぼくは嫌というほど技術について聞きます。「あなたの価値はなんですか?」「あなたは何ができるのですか?」聞き方は変えていますが、ぼくが聞きたいことは結局同じことです。聞きたいことは、課題に対してどんな技術を駆使して物事を解決に結びつけられるのかということです。その勝ちパターンが見つかれば伸ばせばいい。圧倒的に伸ばすんです。

技術を育みましょう。できないことをできるようにしましょう。できることはより精度高く、よく高い価値で、より効率的にできるように訓練をしましょう。何が問題なのか冷静に分析をし、そして小さな修正を続けていきましょう。

そうやって高い技術力をもった様々な人たちが、1つのゴールに向かって走り出したときに爆発的な力を出せると思っています。